スポーツスターは偉大なるベーシックバイクだ。スリムでシンプル、(ハーレーの中では) コンパクトで国産モデルからの乗り換えも、サイズ的な違和感を持たずに済む。それでいて、その乗り味はビッグツインにも劣らないハーレーらしさを伴う。多くのバイク乗りがこのモデルからハーレーライフをスタートさせるという話も頷ける。千葉県船橋市の河口さんも、バイク購入検討当初ハーレーは視野に入らず国産モデルを考えていたのだが、スポーツスターをきっかけにこちらの世界に傾き始めた一人である。
いつかはまたバイクに乗りたいと思いながらも日々仕事に追われ、なかなか行動に移せない中、ある日奥さんの 「ハーレーもいいんじゃない?」 という進言をキッカケに、ハーレーダビッドソン幕張を訪れると、たまたまショールームにあった1台のバイクに目が吸い寄せられた。同店で定番仕様と言われているスポーツスターカスタムで、店員に勧められるままにまたがってみると、これがなんとも、自分の身体にしっくりと馴染んでしまったのだ。その瞬間、運命を感じた河口さんが、その後購入に至るまで時間がかからなかったのは、ご想像のとおり。
ご覧のカスタムは、H-D幕張の定番仕様に自分なりのアレンジを少しずつ加えたもので、XL1200X FORTY-EIGHT のタンクを使っているところがポイント。タンクロゴをデカールやペイントではなく、エンブレムにしているところもこだわりだ。1200cc もありながら 250cc クラスのスリムさを持つ車体は、体格問わず走りを楽しめる。もともとローダウンしてあるナイトスターを、手軽にセンス良くまとめた1台である。