VIRGIN HARLEY |  2004年式 XL883フルカスタム

2004年式 XL883

  • 掲載日/ 2010年05月28日【フルカスタム】
  • 撮影/磯部 孝夫
    本記事は HOTBIKE japan vol.113 にて掲載されたものです
2004年式 XL883のフルカスタム画像
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ブリティッシュ・ダートレーサー風に
カスタムされたショップのセンス

2004年式 XL883のフルカスタム画像

「ウチでは10年前からやっている定番の形。このブリティッシュ・ダートレーサー風のスタイルが一番飽きが来ない。今回はラバーマウントのスポーツスターでカスタムしたことに意義があるかな」

暇さえあれば“走り”に出掛け、そこから得た経験をカスタムにフィードバックするブラットスタイル代表の高嶺剛。全国のカスタムショップを見渡してみても彼ほど走るビルダーも稀だ。仕事柄も多分にあるが何よりも“好き”というシンプルな動機に拠る所が大きい。

ブラットのオハコとも言えるフォルムに仕上げた2004年式XL883は、言わばライトカスタム。特別なことは何もしていないが全ての「帳尻」が絶妙なサジ加減で合わせられている。

まずノーマルタンクは幅を詰めトンネル部を加工してローマウント。シートレールもカットされ、ループパイプを溶接してスムージング。フロントフェンダーはタイヤとのクリアランスを詰めるため、マウント位置を下げて装着された。ベルトからチェーンへ換装した二次駆動にも注目したい。チェーン化で広がったベルトガードとのスペースは、ステー長をカットすることで対応している。これらパッと見では気付かない箇所の「帳尻」が天性の感覚で成されている。

走りに関してはタンクからシート、リアフェンダーへと続く流れに配慮することで乗りやすさを向上。これは高嶺が培った独自のセオリーでもある。リアはストック長ながらフロントを2インチローダウンし、オリジナルハンドルを装着。ポジションは体のどこにも無理がないご覧のフォームだ。そしてエンジンはストックで、唯一CVキャブのジェット番手を上げ吸排気を変更した程度。必要以上のパフォーマンスは求めない。それは彼自身が走るビルダーだからこそ到達した、経験に基づく持論でもある。これら「走り」と「スタイル」をバランスさせたラバーマウントのライトカスタムにも、ブラットスタイルのアプローチが光る。

カスタムの詳細をチェック!

2004年式 XL883のフルカスタム画像
オリジナルのボバーハンドルにアルミ製スイッチをセット。マスターにGRIMECAを選択しデザインと制動力を両立。
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アトリエチェリー製本革シート。ハンドメイドで丁寧に縫い込まれたレザーアイテムは業界屈指のクオリティを誇る。
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ショックマウント後部を潔くカット、シートを覆うデザインのループパイプを繋げ丁寧にスムージングされたレール加工。
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ノーマルエキパイに装着可能なオリジナルスリップオンメガホンを装着。昔ながらの伝統的ヘラ絞り加工で製作される。
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