ノーマルのフレームをベースとして、限りなく軽量化を施したチョッパーを製作する。これはまさしく贅肉をはぎ取ったハーレー本来の機能美を前面に打ち出したカスタムだ。
製作したのは、東京都足立区にあるセブンスタイルズ。代表の山本さんのカスタムコンセプトは「都内でも軽量で乗りやすいハーレー」というもの。エボリューション以降、どんどん大柄になっていくハーレーダビッドソンに対して、日本人が扱いやすい車体という基本を曲げないカスタムバイクを数々生み出している人なのである。
ショベル以前のエンジンを使い、リジットフレームに乗せたチョッパーは本当に軽くて扱いやすい。しかし、やっぱりそれでは乗り手を選んでしまうから、エンジンはエボリューション。そして、ノーマルフレームを生かしたまま最高のシルエットを追及するという答えが導き出されたのである。
カスタムをオーダーしたオーナーからは、「とにかくシンプルで無駄のないシルエットを」というものだった。なんとガソリンタンクは、旧スポーツスター用のピーナッツタンクを分割してカットし、さらに小さなタンクに仕上げている。ガソリン容量は4Lほどだが、「都内クルーズ用」としての航続距離は充分と、オーナー納得のシルエットになった。
ソフテイルフレームは乗り心地も確保され、クラシカルな74スプリンガーフォークも良く動く設定。最高のシティクルーズチョッパーが完成した。