あえてCVOではないスタイルに
独自路線から生まれたオリジナル
「あれ? CVOブレイクアウト?」と気付いた人はかなりの現行ラインナップツウだと言えよう。もちろんベース車両はスタンダードモデルであるFXSB ブレイクアウトだが、CVO仕様のオリジナルホイールやクロームパーツを多用したビジュアルから、パッと見た感じはCVOと遜色ない。そう、これはスタンダードモデルを限りなくCVOに近いスタイルへと昇華した一台なのだ。
「このフューエルタンクのデザインが気に入ったんです。CVOとも悩みましたが、あえてスタンダードなFXSBをベースに“自分らしい一台”にしたいと思いました」
そう語るのは20代の女性オーナー。まさかこんな女性が? と思わされるほど細かいところまで手が加えられたこのブレイクアウト、元々攻撃的なモデルではあるのだが、さらにエッジのきいたスタイルとなっている。ブレーキローターやシフターペグ、ケーブルカバー、マスターシリンダーといった大きなところから、ナットカバーにスプロケットボルトと小さな部位までクロームパーツを用いているのには驚かされるばかり。そして「一番気に入っているところです」というオイルタンクのメッキ加工は、女性らしい大胆さを感じるところでもある。
どこかの駐車場に停まっている姿を見ても、とても女性オーナーのものとは思えないワイルドかつハードな印象のブレイクアウト。オーナーはもちろん、手がけたハーレーダビッドソン練馬のスタッフも「してやったり」な完成度だと自負する。ただいま人気急上昇中というブレイクアウトのカスタムは誰もが注目するところだろう。CVOに似つつも、その実、まったくのオリジナルカスタムとして仕上がっているこの一台、ここにまた新しいスタイルが創出されたようだ。
カスタムの詳細をチェック!
ハーレーオーナーのあいだで人気を博しているLEDヘッドライト。タンクと同じハードキャンディーフレイクで彩るなどデザイン面も徹底されている。
七色に変化するデジタルスピードメーター&アナログタコメーター。ボタンでカラーの設定変更が可能なこのアイテムはツーリングの楽しみのひとつとなる。
クロームマスターシリンダーキットにスリップストリームハンドグリップ、スイッチキャップキットを取り入れてハンドルまわりの印象を豪華に一変。
大阪のカスタムショップ トライジャにオーダーしたワンオフシート。車体のデザインに合わせて流麗なシルバーのラインを入れたお気に入りパーツである。
赤く光るストップランプ一体型ウインカーのカバーを変更。ナンバープレートもサイドマウント化し、240ミリワイドタイヤの迫力を強調するリアエンドに。
CVOブレイクアウトのコントラストカットホイールを前後に装着。CVOとの印象をもっとも変えるポイントを取り入れることでグレードアップさせた
スクリーミンイーグル製ヘビーブリーザーエアクリーナーを装着し、よりアグレッシブな走りをイメージさせる。走行性能も大幅にアップしてくれる。
オーナーが気に入っているポイントのひとつ、クロームオイルタンク。FXCWCロッカーCから続くオイルタンクに煌めきを持たせてインパクトとしている。
スクリーミンイーグル製トミーガンマフラー。CVOとも違う独自のスタイルを生み出すとともに、そのワイルドなサウンドで驚きを与える。
SHOP INFO.
住所/東京都練馬区三原台3-31-14
Tel/03-3978-8338
営業/10:00~19:00
定休/火曜、第2水曜