強烈な個性を持ったオンリーワン
その走りもまた強烈
今やニッポンオリジナルとしての地位を確立している大阪のカスタムショップ トライジャのデザインワークは、海外での評価も高い。それは単にデザインが奇抜で優秀であるだけではなく、走行性能が伴っているからだ。形ばかりが先んじて走れないカスタムなど、岡本氏のポリシーにはないことなのである。
長大なホイールベースに流れるような造形が強烈な印象を残すこのスペシャルマシンだが、外装に樹脂パーツはほとんど使用していない。すべては職人の腕が叩きだしたスチール製。アルミでは強度不足として、鉄板からすべて作り出し、各パーツも充分な強度を持たせてあるのだ。その理由は明確で、「実際の走行で、振動によるダメージを抑え、長く強度確保すること」。エンジンのスープアップとともに、車体の強度やバランスも高次元で製作されていることが大きな評価に繋がる一台なのである。実際に高速走行してみても、まったく問題ない耐久性を確保しているという。
パールホワイトベースのボディカラーに芝桜を書き込んだシルエットは、実に日本的である。アメリカの乗り物であるハーレーとそのカスタムシーンにあって、これほど個性的な日本製であることは、これまでのカスタムシーンへの挑戦でもあろう。そこに大きな説得力を感じるのが、やはりトライジャの真骨頂と言えるのではないだろうか。
カスタムの詳細をチェック!
ハンドルバーはトライジャオリジナル。ヘッドライトはアレンネスのケースに純正のランプをコラボしたもの。フォークもネス製である。
細部まで徹底的にクロームパーツにこだわった。ハンドル先端のコントロール部分もまたアレンネスのパーツを使用する。
流れるような造形のガソリンタンクは、トライジャのスタッフがワンオフ製作したオリジナル。カラーリングは芝桜をデザイン。
エンジンは、スクリーミンイーグルの103キュービックインチを採用。造形は、ダイヤモンドカット加工を施す。
ワイドホイール全体を覆うリアフェンダーは、FRPではなく鉄製。センターにシースルーのテールRウインカーをインクルードする。
フロントホイールは23インチ。タイヤサイズは130/60-23である。フロントフェンダーも鉄製で、振動で割れることもない。
キャブレターはミクニ製のHSRを装備。インタークーラー付きターボを装着して。高回転時時のパワーを強力なものにしている。
エンジンの左サイドには、クランクから直接動力を取りだすスーパーチャージャーを装備し、低回転時から大きなトルクを発生。
トライジャオリジナルのワイドタイヤキットに、20インチのワイドホイールを装着。タイヤサイズは280/40-20である。
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