ヴィンテージ FL スタイルで大人な雰囲気を楽しめるヘリテイジスプリンガー。そこにオリジナル製作の外装パーツとハイテク系の足周りパーツ、そしてひと工夫凝らしたペイントを施すことで、大きくイメージチェンジを果たしたこのカスタムは、オートグラフィックフジシマが製作したものだ。香川県高松市にある同ショップは、長年ハーレーディーラーをこなし、現在はハーレーはもちろん、HONDA CB や KAWASAKI Z などの国産旧車や、カマロやフェアレディ Z 等の四輪まで、カスタム~レストアまでこなすテクニカルショップ。これは代表の藤嶋氏がハーレーのみならず、バイク/クルマが全般的に好きで、旧車系にかなり強いことも影響している。
ハーレーの取り扱いはいまだに多く、お客からのカスタムオーダーも絶えない様子。このヘリテイジスプリンガーは、「フロントはスプリンガーのまま、リアタイヤをワイド化し、オープンプライマリーを」というオーナーの要望を踏まえ製作したものだ。外観的に大きな特徴はリアビューで、パフォーマンスマシンの 17 インチホイールに履かせた 210 というリアタイヤ。フロントホイールと合わせシャープなデザインだが、そこにトラディショナルなスプリンガーフォークを組み合わせるところがおもしろい。
ハイマウントのフューエルタンクとリアフェンダーはこの車両だけのワンオフパーツで、チカ製シートを間に挟みボディラインを形成。それを彩るペイントは、日陰ではほとんどブラックなのだが、陽の当たる場所では濃いめのレッドに変化し中からフレアが浮かび上がってくるという凝った内容。これもオートグラフィックフジシマ作で、何度もサンプルを作り直し苦労の末生み出したものだ。生まれ変わったヘリテイジスプリンガーを、オーナーはどう楽しんでいるのだろうか。