カスタム色が強い先鋭的なスタイリングを持つソフテイル・ロッカーC。その個性の強さはH-Dラインナップ中でも随一のもの。
ロッカーC最大の特徴は、スイングアームに取り付けられたリアフェンダーと、まるで宙に浮いているようなパッセンジャー用のトリックシートと言える。しかしここに紹介するマシンは、そのロッカーCのシートを取り払い、シングルシートモデルのロッカー用シートに交換されている。ただ取り付けるのではなく、フォームの肉抜きでシャープな形状としている点も見逃せない。さらにリアローダウンを大幅に施し、シートとフェンダーのクリアランスを蜜に設定している。ノーマルモデルと比べてもらえれば、その差は一目瞭然だろう。ハンドルは美しい曲線を描くアレンネス製のハンドルバーに交換し、流れるようなフロントビューを入手。リアローダウンの効果もあり、ノーマルのロッカーCとは明らかに異なる地を這うような伸びやかなスタイリングとしている。
カスタム色の強いベースモデルなだけに、的を射たこれらピンポイントのモディファイで十分に見応えあるマシンを製作することができる。ソフテイル・ロッカーCこそ、予算30万円のライトカスタムに最適のモデルと言えるだろう。