VIRGIN HARLEY |  1960年式 XLCHフルカスタム

1960年式 XLCH

  • 掲載日/ 2011年12月22日【フルカスタム】
  • 撮影/磯部 孝夫  執筆/HOTBIKE japan 編集部 満永 毅
    本記事は HOTBIKE japan vol.122 にて掲載されたものです
1960年式 XLCHのフルカスタム画像
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フレームワークから始まる美しいディテイル
こだわりのフルクローム チョッパー

今期の名古屋 JOINTS の広大な展示スペース、真っ白なブースとキュートなキャンギャルと共にディスプレイされたのがご覧の一台。製作は東京世田谷の SPICE MOTORCYCLES。フレームまでに及ぶ文字通りのフルクロームチョッパーだ。

ギラギラとしたド派手なルックスに目を奪われるが、パーツのデザインにも製作者のこだわりが潜む。派手なだけのゲテモノに見えないのは、アウトラインのデザインがしっかりと煮詰められているからだ。

最大の見所はフレームワークだ。純正タイプのリジッドフレームのネック部が前方にストレッチされるが、それにともないダウンチューブ下部のサイドカーループからネックチューブまで、リサイズされた2本のダウンチューブには艶かしいアールが施されている。思わずため息の出る美しいディテイル。

2インチオーバーのスプリングフォークとのマッチングはご覧の通り絶妙。前方に伸びた分、手前にオフセットされたワンメイクのハンドルは、トップティーからのダイレクトマウント。ミッド位置のステップとの組み合わせでコンパクトなポジションが形成される。

スロットルを数回あおりガソリンを燃焼室へ。キックを踏み込むと力強いアイドルを刻むコーンモーター。クラッチペダルを左足で踏み込みシフトノブをファーストギアへ。クラッチをミートしてストッロルをひねると「ドン」というズ太いトルクで背中を押し出された。コンパクトな外装ゆえ車重もストックとは比較にならないくらい軽量なのだろう、元来のポテンシャルがひとまわり力強く感じたほどである。

見て良し、走って良し。誰もが振り向くこの強烈な存在感。フルクロームでしかなし得ない世界だ。

1960年式 XLCHのフルカスタム画像

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一次駆動はオープンベルトドライブへ。プロクラッチを選択しエンジンのパワーをリアタイアへロスなく伝達する。ミッド位置のクラッチペダル、シフトはラチェットトップのジョッキーだ。
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エンジンはストックスペックでプリペア。キャブレターはS&SのEにベロシティースタック。
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アルミ製のスリーブをクリアカバーで覆ったスケルトングリップはワンメイク。同コンセプトでキックペダルも製作。ブレーキレバーはアーリタイプのリプレイス。
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ヘッドライトは4.5インチのビンティッジガイド。美しいステーにも注目。
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複雑なシートメタルを駆使したフューエルタンクは、特殊なメッキ風塗装の上に両サイドのペイントが施されている。
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サイドマウントのナンバーステー。その上に付くテールランプはユニバーサルの VL タイプ。
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オーナーの要望でリアルファーは張られたシングルシートは ATELIER CHERRY の仕事。
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球状のオイルタンクにもクロームメッキが。オイルラインは銅管パイプをメッキ処理。
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