大阪のカスタムショップ トライジャのカスタムとしては、ほとんど外観に手を入れないシンプルな構成。ベースモデルがFXDL ダイナ ローライダーであることは、誰が見ても明らかだ。しかし、それはこのマシンを横から見た場合のことである。
サイドビューは一見、ノーマルの車体からホイールベースを伸ばしたローダウン仕様のような印象を受ける。正面から見ると、まるで普通のローライダーで、カラーリングひとつ手を入れていないというシルエットだ。しかし、そのリア周りは、現状最大幅である360 / 30 – 18という超ファットタイヤを装着。フィッティングに用いられているのはトライジャオリジナルのワイドタイヤキットで、中間にもうひとつベルトドライブプーリーを装備する、3次ドライブ化としてあることが最大の特徴だ。
このモデルは、個人のオーナーからのオーダーカスタムではなく、ショップから注文を受けたデモバイクであるという。一見普通のローライダーに見えて、その実は現状最大幅のリアタイヤを装着するハイパーカスタムということがコンセプトだったのだ。
フルカスタムが得意なトライジャにとっては、これはライトカスタムの部類である。しかし、そのリアビューは、充分すぎるほどの迫力を持って、見る者も乗る者も圧倒してしまうのだ。