2006年のデビュー以来、そのシンプルな外観とソリッドなカラーリングがカスタムベースとしての人気を不動にしている FXDB ストリートボブ。元々、メーカー発信のカスタムバイク的な位置づけでの登場だったが、やはり若者層を引き込んで独自の世界を造りつつあるようだ。
オーナーの新野那由人さんは 21 歳の若者。やはりカスタムベースとしてストリートボブを選んでいる。最初は FXDWG ワイドグライドに興味を持ったが、H-D 川越のスタッフと話を進めるうちに、勧められたのがこのモデルということになったのだ。
「(店長の)新野さんがイメージしているシルエットが、どうも違う車種からは得られないという話になりましてね、このモデルを見ていただいたら一発 OK でした」
低く長いチョッパーのシルエットが好み。しかし、フォワードコントロールのステップ位置や大柄な車体のワイドグライドは手に余りそうというライダーは、日本人には多いはずである。やはりバイクは自分の手の中にあって、振りまわせるぐらいのイメージがシルエットとしてもスマートだ。新野さんは、9月に納車されたばかりのストリートボブに乗りながら、さらなるカスタムの方向性を考えている。
「まずリアフェンダーはボブにして、本当はもう少しフォークを伸ばしたい。それからオールペイントもするつもりです」
若者らしい夢を語る彼の頭の中には、思い描くカスタムに乗る自分の姿がイメージできているはずである。ストリートボブは、そのイメージを見事に具現化できる最適の1台ではないだろうか。