ダイナ系初のツーリングモデルとして注目されている FLD スイッチバック。サドルバッグやウインドスクリーンがワンタッチで脱着できるモデルであることが特徴で、ショベル以前の FL 系ツーリングモデルとコンセプトが同じである。そのままでもストリップの状態やフル装備でも楽しめるモデルだが、ライトカスタムでカラーリングに手を加えたりするだけで高級感が上がり、シックなカスタムが出来上がるのだ。
本来、ソリッドカラーのみの設定であるスイッチバックだから、まずカラーリングを工夫することで大きくイメージチェンジが図れる。サドルバッグだけが白いという外観は、50 年代パンヘッド時代の FL 系オリジナルのカラーリングで、その配色はショベルの中期まで続くハーレーの定番だった。
当時のシルエットやカラーリングに憧れを抱くライダーなら、現代のフル装備されたツーリングモデルをベースにするより、このスイッチバックをベースにカスタムしたほうが、当時のムードを蘇らせるのには好都合である。さらに、ダブルシートをシンプルなサドルシートに変更して、さらなるレトロ感を演出すると、実にシンプルで飽きがこない上品な FL 系モデルに変身させることができた。
このまま乗るのも良し。サドルバッグを取り外して、さらにシンプルな外観を楽しむのもまた良いのではないだろうか。