独特な軽快感を演出し
新しいシルエットを入手
時に奇抜に、時にシックにと、さまざまなカスタムを手掛けるハーレーダビッドソン名古屋だが、ここに紹介するチョッパーは、ベースの面影をほとんど残さない出来栄えとなっている。
フレームも白く塗装されているので、すべて分解しての作業であることは明白だ。そして、贅肉を極限まで削ぎ落したようなシルエット。カラーリングはあくまで明るく、ダーティなイメージにならないように配慮したスタイルが特徴である。
ベースモデルはストリートボブである。ノーマルでも充分シンプルでダイナ系ではカスタムしやすいモデルとして人気が高いのだが、通常はそのシンプルな外観を生かしたカスタムへと方向性が決まるもの。それをあえて素性が分からないほどの手を加えて新しいシルエットを創作するのだから驚いた。良く見ると、フレームはもちろん、前後ホイールはストックのままだ。フロントフォークもノーマルである。しかし、全体のシルエットはかなりシャープな印象を持つ。ディーラーカスタムでもここまで出来るというお手本でもある。
細かいパーツに目を移すと、レバーやヘッドライトに個性的なアイテムを使用して、ネオクラシカルな印象を強調していることが分かる。フロントフェンダーやリアフェンダーステーなど、ワンオフ製作されたパーツも数多く、その手間の分だけ個性的に仕上がっていると言えよう。最も大きな変更点は、リアフレームを切断して、フラットフェンダーを装着した部分だろうか。
この思い切ったカスタムは、現在ショップのデモンストレーションモデルとして、店内に展示されている。
カスタムの詳細をチェック!
肩幅ほどしかない小型のロボットハンドルバーは BJD (バガージャックデザイン) の、スーパー BAD ハンドル。このショップで扱う人気商品でもある。
ガソリンタンクはスポーツスター用のノーマルを使用する。カラーリングは左右非対称でポップに。明るいイメージが好印象である。
シートはシンプルに、EASY RIDERS 製のサドルシートを選択。フレームの後部が存在しないため、ソロ専用に割り切ったカスタムなのだ。
スピードメーターはハンドル周りをシンプル化するために、ガソリンタンク横に移設した。ケーブルが存在しない現代のハーレーは、よりシンプルなシルエットを演出することができる。
エンジンはノーマル。ブラックデニムの外観が、唯一ベースモデルのストリートボブの面影を残す部分だ。
フロントフェンダーはワンオフ製作。70 年代のロードモデルのようなシンプルな外観に仕上がっている。
ヘッドライトはクラシカルなシルエットのモーターロック製。ブラス (真鍮) 素材のリムを使用した個性的なシルエットだ。
繊細なデザインが特徴のカスタムテック製のハンドコントロールはイタリア製。
シンプルで華奢、そしてクラシカルなシルエットである。マスターシリンダーはアルミボディで、真鍮製のカバーを装着。
フラットフェンダーの取り付けは、ワンオフ製作のステーで実現。
リアサスにはオーリンズを選ぶ。
SHOP INFO.
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