ブレイクアウトのデビューは2013年。なんとスタンダードより先にCVOモデルがリリースされるという、過去に例のない方法で話題をさらった機種である。2015年モデルのラインナップから姿を消したこともあり、現在、ブレイクアウトCVOの人気はさらに上がっているといえるだろう。
レオチンさんの乗るブレイクアウトは2013年モデル。メーカー純正カスタムの中でも飛びきり派手なブレイクアウトCVOをベースに、ロングフォークを装着。さらにゴージャスな現代版のチョッパーを製作してしまった。
よく見ていくと、オリジナルの個性はまったく捨てないで、効果的にモディファイしていることが分かる。ガソリンタンクやフレームの形状、ヘッドライトナセル、リアフェンダーなどはストックのままなのである。ストックでも超一流のカスタムとして大きな存在感を示すブレイクアウトCVOだからこそ、自分だけの個性的な1台に仕上げるのは大変なことである。
最も特徴的なのは、ワンオフ製作されたハンドルバーではなかろうか。エッジの効いたプルバックタイプは、ナセルで製作された物をさらに加工した力作である。長く伸ばされたフロントフォークにマッチングするシルエットとして唯一無二の存在となったのだ。
オーナーのレオチンさんが所有するバイクはこれだけではない。実はかなりのスピード狂でもあるという。このブレイクアウトは、のんびり流すクラシカルなチョッパーのイメージがどこにも表現されていないのである。