2013年にデビューしたハーレー純正のトライクは、瞬く間に人気モデルとなり、そのほとんどが予約完売となっている。この普通免許で乗れるハーレーダビッドソンは以前販売されていたサイドカーよりも運転は簡単で、女性やバイク経験のない人でも、慣れれば運転できるとあって、今後も人気は衰えそうにない。そんなトライクだが、ここに紹介するカスタムはハーレーダビッドソン純正のモデルではなく、ディーラーでのカスタムなのである。
ベースはロードグライドのCVOだ。つまりオートバイをトライクに作り直したフルカスタムなのである。
オーナーの南さんは、最初通常のロードグライドCVOを購入したが、トライクの乗りやすさに魅力を感じて、ハーレーダビッドソン群馬にフルカスタムをオーダーした。店長の井口さんは、アメリカ製のトライクキットを取り寄せて、ロードグライドのボディにドッキング。塗装もノーマルのカラーリングに合わせると共に、リアフェンダーには、若き書道家の栗原正峰氏の文字をそのまま転写し、なおいっそう個性的なカスタムへと仕上げたのだ。
フェンダーに書かれている文字は「岳」である。これはオーナー自身の名前でもあり、丘を越えていくイメージの激しさと力強さを同時に表現した作品でもあるのだ。
ゴージャスでハーレー最高峰のモデルであるロードグライドCVOをベースにしたトライクは、唯一無二のスペシャルカスタムである。そしてこの方法でのトライク製作は、他の車種でも可能ということだ。