今から10年ほど前にビンテージハーレーの殿堂、センバモータースで手に入れた1939ELを愛機とする弘内 英一郎。ただでさえ希少なナックルヘッドだが、さらに価値が高いサーティーズ、しかもミントコンディションの極上車両である。高知県四万十市在住の彼は、そんなナックルヘッドでフェリーに乗り九州の大分や熊本、鹿児島や宮崎などに数台の仲間とともにツーリングに出かけることが多いという。
「ナックルやパン、ショベルと数台連れ立って九州に行くのですが、このナックルはホントに調子がよく、大きなトラブルに見舞われたことは一度もないんです。さすがセンバさんの車両ですね(笑)。もう一台、30年ほど前に手に入れた51年のパンヘッドボバーを持っているんですが、こちらはいろいろとトラブルがあり苦労もしましたが、それも今ではいい思い出になっています」
10代のころにはヤマハのSRに乗り、憧れだったハーレーの旧車に乗りはじめ、早30年が過ぎた。人生の半分以上をハーレーダビッドソンとともに過ごしてきたという生粋のフリークである。そんな彼は8足ものウエスコブーツを所有しており、取材当日はバーラップラフアウトのロメオを履いてきていただいた。その他、モデルの内訳は、ボスを3足、ジョブマスターが2足、JHクラシックが1足にロメオがもう1足という内容である。
「たしか2014年だったと思いますが、センバさんを訪れたときに岡田社長にはじめてウエスコ大阪まで連れて行っていただき、そこでボスをカスタムフィットでオーダーしたんです。私は足のサイズが11とか12なので、なかなか他のメーカーのブーツでは足が合わないんです。しかも左右でサイズが違うので。でもウエスコのカスタムフィットで制作したブーツは履いた瞬間からしっくりきて、もうウエスコブーツしか履けないという感じですね。実は今、ジャパンリミテッドモデルの「VINTAGE RIDING BOOTS」の16インチをオーダー中なんです。ホントは11インチも欲しかったんですが、そこは我慢しました(笑)」
最後にウエスコの魅力を尋ねると彼はこう答えた。
「ウエスコ大阪に2度目の訪問だったのですが、そこで岡本社長にはじめてお会いして、接客していただいたんです。その日はセンバさんからウエスコ大阪まで歩いて行ったんですが、そんな話をしていたら、帰りの伊丹空港まで岡本社長に車で送っていただけることになったんです。お店の常連でもない私を……。その優しさというか想いが嬉しくて、もう感動してしまい、この方たちと永く繋がっていきたいと強く思うようになり、今に至っているというわけです。もちろんウエスコはブーツとしての魅力もありますが、私の場合は人の魅力が大きいですね」