フリスコチョッパー乗り
兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団で大道具の職に就いているというCONTIITA。14年の職歴を持つベテランだ。ちなみにこの「CONTIITA」という名前。もちろんアダ名であり、まわりの仲間からはコンチくんの愛称で親しまれている。そんなコンチくんの愛機は今から2年ほど前に村山モーターサイクルで手に入れた1980年式のFXEショベルチョッパーである。
「最初はストックスタイルだったんですが、すぐにカスタムすることにしたんです。なんか純正はしっくりこなくて。こだわりはこのサス付きの4速フレームです。6インチオーバーのワイグラフォークに付け替えて、ハンドルはハイライザーバーをチョイス。タンクはスポーツスタータンクで、ペイントはシェイキンの清水さんにお願いしました。シートはワールドの松谷さんにもらったものです。定番のフリスコチョッパーですね」
このショベル以前はコアマシーンで製作したトライアンフのチョッパーに乗っていたというコンチくん。PINHEADSというバイクチームに所属する彼は、来る10月7日(土)に大阪市西区のCafe & Restaurant DECOで『PINHEADS NIGHT vol.1』というイベントをチームで企画している。Invited shopとしてハマンズ、ホットチョップ、ラック、村山モーターサイクル、リボルトが参加するというイベントである。そんな彼の足元を固めているのは、3年ほど前に手に入れたウエスコのボスだ。
「このボスがはじめてのウエスコブーツなんです。カスタムは特にしていません。ローラーバックルになっているくらいで、あとはスタンダードなボスです。エンジニアブーツがすごく欲しかったんですよね。村山モーターサイクルの村山さんの影響もあります。”ウエスコブーツはいいぞ!”とよく聞いていましたから。最初は硬くて履きこなすのに手こずりましたが、すぐに馴染んできましたね。ブーツの安心感というか、足元がすごく安定している感じがします」
はじめてのウエスコブーツとして、まずコンチくんは定番スタイルのものを履いてみたかったんだとか。次はネイビーのラフアウトを使ったジョブマスターを狙っているという。毎日ウエスコのボスを履き、ショベルに乗って約1時間ほどかけて宝塚歌劇団まで通っているコンチくん。仕事中は足袋に雪駄という伝統的なスタイルが大道具の習わしだという。ボスから雪駄に履き替え、そしてボスを履いてショベルに乗り家路につく。なんとも粋なスタイルだ。