名古屋を拠点に活動する彫師、COOL TATTOOING MASATO。1937年式 Uを日常の足とする筋金入りのバイク乗りだ。不要なモノを極限まで削ぎ落とした引き算のチョッパーではなく、デコラティブな足し算のボッバーという指針で組み上げられた無二の車両である。名古屋から東京や金沢などにもこのフラットヘッドで行き来する彼は、ベビーツインのトライクや1932年式T型フォードのホットロッドも所有する生粋のモーターヘッドでもある。
そんな彼の足元を固めているのはウエスコのプルオンブーツ、モーターサイクルパトロール(MP)だ。一見するとボスのカスタムモデルかと思われるが、あえてMPをベースに選び、ボスに見えるようなカスタムが施されている。手に入れてまだ1年くらいだというが、かなり履き込まれている様子が伺える。バーラップのラフアウトをベースにMPには装備されていないインステップストラップを追加。3インチオーバーのブラックストラップを取り付け、ボスのルックスを手に入れている。さらにシャープなMP TOEをBOSS TOEに変更し、ソールはLOWER HEELの#430 VIBRAMから定番の#100 VIBRAMをチョイス。ヒールも通常の高さに変更し、ハイトはBOSS定番の11インチにカットされている。
このMPの他にもボスやジョブマスターを10足以上持つ彼は安全性、ファッション、そしてスタイルを考えてバイクに乗るときは必ずブーツだという。バイクをカスタムすることと同じく、このMPのように他のブーツにもかなりのカスタムが施されている。人と同じモノを嫌い、インスピレーションでカスタムを行うのが彼の流儀である。
「ブーツに足を入れると気分が上がるんです。機能とファッションを満足させてくれるウエスコのブーツと、あとはお気に入りのラングリッツの革ジャンがあればOK。それが自分のスタンダードだから……」
取材協力:
COOL TATTOOING MASATO
電話■052-322-7698