ウエスコはすべてがプロフェッショナル」
自身が影響を受けたオートバイやファッションというフィルターを通してオールドメディアである油絵をカスタムすることにより現代を表現するアーティスト、柴田剛(GOU SHIBATA STUDIO)。新車で手に入れたという2003年式のXLH883のカスタムを愛車に持つ彼は、何か特別な目的があってバイクに乗るのではなく、シンプルに「乗るために乗る」という自然体で愛機に接している。そんな彼の足元は、今年1月に仕上がったばかりだというお気に入りのボスで固められている。
「このボス以外にあと2足のボスとジョブマスターも1足持っています。大きなカスタムはしていないんですが、このブラウンレザーのボスは今のお気に入りなんです。カスタムはブラウンのライニングとトップストラップをダブルにしているくらいですね。ソールは定番の#100、ハイトもスタンダードな11インチです。
実はウエスコジャパンができる前の今から15年くらい前、ショップのオリジナル別注で制作されたボスのカスタムブーツを買ったことがあるんです。そのボスを買うときにサイズが合わず足が痛かったんですが、お店の人に革が伸びるから大丈夫だと言われて買ったんです。でもどうしても足に合わなくて、すごく痛い思いをしました。そのボスがはじめて買ったウエスコだったんですが、ウエスコブーツってこんなものなのかとガッカリしたことを覚えています。
それ以来、ウエスコに興味を持てなかったんですが、知り合いの紹介でウエスコ恵比寿に行く機会があり、そこでスタッフの説明を受け、ちゃんと足に合ったボスを履いてみたらイメージがガラリと変わったんです。今から5年くらい前の話です。スタッフの丁寧な接客に豊富な品揃え、リペアに代表されるアフターサービスなど、すべてがプロフェッショナル。人ありきのウエスコブーツだと感じました。ウエスコの本当の魅力はそこにあるんだと思います。
ブーツを思い通りにカスタムし、自己表現することは楽しい。もちろんワークブーツとしての質実剛健の魅力もあるけど、それをカスタマーに正確に伝えるスタッフの魅力もウエスコには欠かせない要素だと僕は痛感しています」
取材協力:
PAINT OR DIE