変な話、パンツみたいなもんです、俺にとっては」
地元の愛媛県今治市でMOTORCYCLES GALLUPを営む越智孝。15年以上の付き合いとなる1938年式のELナックルヘッドを日常の足にする彼は、生粋のバイク乗りである。近所のコンビニからロングツーリングまで、すべてこのナックル1台でまかっている。操作性を第一に考えたポジションが最大のこだわりだ。そんな彼の足元は13年近く愛用しているというプルオンブーツのボスで固められている。365日、仕事の時もプライベートもすべてこのボスを履き続けている。
「学生時代から、いろいろブーツを履いてきましたが、はじめてこのボスを履いた時に思ったんです。この堅牢な作りと重量感から、これは間違いなく一生履けるブーツだと。ソール交換も、3回くらいはやっていると思います。そのソールは#430のダブルミッドソール、アッパーはブラックレザーをベースに上下のストラップとヒールをブラウンレザーにカスタムしています。ストラップのリベットは自分で打ち込みました。
自分の生活は、このボスが基準になっているんです。洋服を選ぶのも、このボスに合うものを選んでいるという感じ。仕事、プライベート、あとバンド活動をやっているんですが、ライブの時も必ずこのボスを履いています。ボスを履かないと気分が乗らない、なんか決まらないんです。バイクと一緒で自分にはこのボスがすごくフィットしている。他にボスを持っているんですが、やっぱりコイツに足を通してしまうんです。当たり前の存在、変な話、パンツみたいなもんなんです、俺にとっては。他にカッコいいブーツが世の中にはあるんだろうけど、自分はこのボスで満足している。バイクもブーツも嫁さんみたいなもので、本当に気に入ったものがひとつあれば、俺は満足なんです」
取材協力:
GALLUP
愛媛県今治市町谷甲178-1
tel:0898-35-3547