そんな物を手に入れた喜びは別格です
2010年秋、JAM’Z GARAGE新美佳昌はchabott engineering木村信也とともに1915年以前に製造された車両で北米大陸を横断するという過酷な “MOTORCYCLE CANNONBALL”を1915年式のINDIANに乗り、総走行距離5235kmを走り切った。そして今年9月に行われる”MOTORCYCLE CANNONBALLⅡ” に出場すべく、ウエスコジャパンにてHIGHLINERをベースとしたカスタムブーツをオーダー。彼のブーツはCUSTOM ARCHIVE 22で紹介した木村氏のHIGHLINERとほぼ同じ仕様である。
「このHIGHLINERは僕の足を10カ所以上も計測して製作していただいたカスタムフィットなのですが、ここまでフィット感が高いとは、正直驚いています。8年くらい前からジョブマスターを工場で履いているんですが、このフィット感は別モノです。ピタリとサイズが合っているからなんでしょうが、すごく軽く感じます。とくに踵から足首、ふくらはぎにかけてのフィット感だけでなくガッチリとサポートされているプロテクターのような安心感は、必ずレースでアドバンテージとなるはずです」
そう語る彼は、最初の足入れからカスタムフィットの違いを実感したと言い、履きはじめからわずか1~2時間で踝あたりに履き皺ができ、自分の足に刻一刻と馴染んでいくことに驚きを覚えたという。ハイトはふくらはぎまでサポートできる16インチハイトとされ、カラーはブラック。#430ソールに、バイクの操作性を考えてワンリフトロワーが選択されている。木村氏とともにこのHIGHLINERを履き、過酷なレースに挑む彼はこう言った。
「素晴らしい方達が扱う、素晴らしい物。流行り物では無く、何時の時代も廃れない物。そんな物を手に入れた喜びは別格です」
取材協力:
JAM’Z GARAGE