特別なホースハイドを使用した
ウエスコU.S.A.100周年リミテッドモデル
ウエスコU.S.A.100周年記念限定モデルとして発表された「Horsehide Jobmaster -100th Anniversary Model-」。使用されるレザーは、ホーウィン社のブラックホースハイドで、馬の臀部のみを使った肉厚なホースハイドとなっている。もちろん耐久性にも優れており、馬革特有の経年変化も堪能できる。
このモデルのイメージソースは、1938年に発表された工場労働者やトラックドライバー、農業従事者などの労働環境に適合した「ハード・ウエア・ライン」をベースにしたもので、当時のデザインをもとにレギュラー・トウの「38RT」とレース・トゥ・トウの「38LTT」という2モデルが用意されている。
その特徴は、アッパー部にヘビーステッチを使用していないビンテージデザインが採用されていることだ。レース・トゥ・トウのモデルにはヴァンプとカウンターにトリプルステッチ(レギュラー・トウモデルはカウンター部のみ)を配し、バックステイもプルタブのないシンプルなデザインが採用されている。ハイトは8インチであるが、ビンテージデザインのため現行モデルと比べると若干低くなっている。
ブーツの製法は100周年記念限定モデルのためにウエスコ創業当時の主流だった「ネイルド・ソール」を採用。現在のウエスコブーツはステッチ・ダウン製法のみなので、このリミテッドモデルのために復活したスペシャルな製法と言える。
ソールも特徴的である。100周年記念限定モデルのために開発されたウエスコオリジナルソールで、ウエスコが昔に採用していたビンテージのBILTRITEやO’SULLIVANソールがイメージソースとなっている。モスグリーンのカラーもデザイン的なポイントで、もちろんグリップ力にも優れたソールとなっている。さらに防水処理を施したミッドソールが採用され、エッジ部もワックス仕上げとなっている。
木型にはバブル・トウ・シューラストを使用。両足のガセットには1950年代前半に製作されたラベル、しかも当時物が縫い付けられている。また靴紐にはレザーレースが標準装備となっている。すべてが特別な「100th Anniversary JOBMASTER」。まさにウエスコ100周年を記念するに相応しいモデルに仕上げられている。