数多いウエスコブーツのラインナップ中、唯一のローカットレースアップブーツであるJH CLASSICS。2002年にリリースされた比較的新しいJH CLASSICSは、ウエスコの創立者、ジョン・H・シューメイカーの名を冠した特別なモデルとなっている。そして昨年末、このJH CLASSICSにアップデイトが施され、より快適なブーツとして生まれ変わった。
軽快な履き心地を優先したファッション要素が強いソフトなイメージのJH CLASSICSであるが、ブーツとしての基本的な構造は他のモデルと同様であり、一切の妥協を排して製作されている。上質なレザーにスチールシャンク、そしてレザーライニングとレザーインソールが標準装備とされており、もちろんカスタムに関しても他モデルと同様のメニューが用意されている。
今回アップデイトで変更されたのは、履きやすさを考慮してトップフェイシングがなくなり、レザーライニングが履き口まで巻き込まれるシンプルな構造となったことが挙げられる。これによりステッチワークも変更されている。レースパターンはREGULAR TOEとLACE-TO-TOEの2パターン。爪先の形状は丸みを帯びたBOSS TOEとシャープな印象のMOTORCYCLE PATROL TOEが用意されている。ミッドソールは通常のフルミッドソールと軽快な履き心地のハーフミッドソールが選べ、ソールはラインアップされているすべてのモデルを取り付けることができる。
メインカットに使用したブラック&バーラップのコンビネーションモデルの爪先はBOSS TOE 、レースパターンはLACE-TO-TOEでレザーライニングはプラチナ、アイレットはニッケルにカスタム。ソールは#1010を装着している。ブラウンレザーのカスタムサンプルの爪先もBOSS TOE、レースパターンはREGULAR TOEでアイレットはブラス、ライニングはタバコ、ソールは#269が取り付けられている。ミッドソールはどちらもフルミッドソールである。
これからの季節、「ワークブーツは少しヘビーかも?」と躊躇しているのなら、ぜひともこのウエスコならではのハードなディテイルを備えながらも気軽に履くことができるJH CLASSICSを夏のブーツとして検討していただきたい。