ケンテックはこれまで、ハーレーや国産アメリカンなど、数多くのアメリカンスタイルのバイクをベースにカスタムを施してきたショップである。そのクオリティの高さには定評があり、全国の多くのユーザーから支持されるパーツブランドでもある。そんなケンテックがここに至るまでの歩み、そしてカスタムマシン作りやパーツラインナップにおけるこだわりを聞いてみた。
ケンテックの代表である吉岡氏の生まれ育った環境は、東京下町の準工業地域で、幼い頃からもの造りを見ながら育ってきた。そんな環境で育った吉岡氏は、バイクに限らずタイヤが付いている乗り物は大好きだったと言う。若い頃は、給料の大半がカスタム代に消えたと笑いながら話してくれた。
ケンテックのこだわりは、まさに日本のもの造りが盛んだった時代の町工場のこだわりを継承し、ユーザー目線を忘れることなくパーツ製作に取り組む姿勢を貫いている。
例えば、ケンテックがリリースするマフラー。販売を開始して早20年以上経っているが、当初は工場とのやりとりで何度もダメ出しをしてようやく鏡のような美しい質感を得るまでになった。「買って良かった！」と思っていただくための、もの造りのこだわりの一環である。
乗り物が好きということは、速い乗り物が好きということにも繋がるが、何故アメリカンスタイルを職業としているか？ それはスタイルも性能面も自分のセンスが表現出来るからで、風景や景色を見ながら、のんびり走ってもサマになり、アクセルを捻れば瞬間移動するような加速を楽しめるカスタムも可能だからだ。著しく乗りにくくなったり、性能をダウンさせてしまうカスタムは好みではなく、乗りやすさや性能が向上するカスタムを心掛けているという。
愛車をカッコ良くしたい、調子を良くしたい、乗りやすくしたいユーザーは、是非ケンテックに足を運んでもらいたい。いままでのハーレーカスタムから一歩進んだ、見た目だけではないケンテックが手掛けるバイク作りにきっと驚き、心が満たされるはずだ。
ショールームは東京都の環八通り沿いにある。カフェを思わせるオシャレな外観、ウインドウからはフルカスタムのリジットハーレーが存在感を放つ。ショールームは、2000年にOPENしたが、創業は1992年パーツブランドとして始まる。車両の購入やカスタムなど、バイクライフに合わせた相談ができる。
ケンテック代表の吉岡健一さん。ハーレーは複数台所有しているとのことで、なかでもEVOソフテイルが「ルックスもパフォーマンスもガラリと変えることが出来て、最も安心してカスタムを楽しめる」と言う。カスタムを行うファクトリーは別の場所にあり、今後は販売する車両を増やしていくとのこと。
スタッフの玉置さん（写真左）はバイク全般なんでも大好きで、取材中もさまざまなバイクについての話で盛り上がった。「クルーザー以外にもバイク好きならどなたでも遊びに来てください！」とのことだ。
ケンテックが生み出すカスタムマシンはすべて、飽きのこない創り込みと魅力的なマシンをテーマに製作されている。そのため、さり気なく高品質なパーツ類を各部に落とし込み、バイクに乗らない人ですら美しいと思わせる存在感を放つ1台に仕上げられたマシンが多い。
オリジナルマフラーは一般的なマフラーよりも製造工程を多くし、巧みの技による深い輝きが好評。性能とサウンドにもこだわり、決してルックスだけではない同店のパーツ作りへのコダワリが見て取れる。ちなみにこのマフラーは「クラシック2in1マフラー フィッシュ」で、EVOとツインカムのソフテイル全年式に対応する。
住所／東京都板橋区小豆沢4-27-9
電話／03-5914-1270
営業／11:00-19:00
定休／水曜日
国産からハーレーまで、アメリカンスタイルのバイクを得意とするケンテック。カスタムマシンの製作やパーツの販売、さらに車検や一般修理まで、なんでもお任せできる頼れるショップだ。
ユーザーの希望をかなえるケンテックのカスタムマシン
ルックスと性能を両立するケンテックのパーツラインナップ