VIRGIN HARLEY | ダイナの走りが変わる プログレッシブのサスペンションキット 特集記事&最新情報

ダイナの走りが変わる プログレッシブのサスペンションキット
取材協力/プロトフォレストウイング
取材・文/香西 圭太  撮影/木村 圭吾  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
掲載日/2016年12月28日

アメリカ本国生まれで、ハーレー用サスペンションを長くリリースしてきたプログレッシブ・サスペンション社。そのラインナップに加わったのが、ダイナ用の前後サスペンションキット。フォークのカートリッジキットとリアショックによって、スムーズな動きと安定感のあるハンドリングによって、コーナリングを楽しめる車体が手に入る。

力強いビッグツインシリーズの中でも、ダイナは「走り」に振った性格のモデルが多い。だが日本のタイトなワインディングを軽快に駆け抜けるとはいえない。特に日本製ロードスポーツから乗り換えたオーナーなどは違和感を覚えることもあるだろう。

プログレッシブ社の新しい前後サスペンションは、ハーレーをスポーティに走らせるために特化したアイテム。同社はもともとパフォーマンス指向のサスペンションも数多く製造していただけに、独自の技術が投入されている。

フロントはノーマルフォークの内部に組み込むモノチューブカートリッジキット。リアショックはリザーバータンク付きの970シリーズだ。

写真はプログレッシブ社のキットを取り付けたダイナ。フロントフォークの外観は変わらず、リアはノーマルより僅かに長い12.5インチ仕様なら車高はストックと大きく変わらない。

モノチューブカートリッジキットは、左右にスプリングが入っているノーマルフォークに対し、右がダンパー、左がスプリングと役割を分けた構造だ。

輸入元のプロトとともに、プログレッシブ製品を数多く装着してきたフォレストウイングの片岡店長とサービスの鈴木さんは、口をそろえてこのカートリッジキットを褒める。

「ノーマルフォークは、コーナーの立ち上がりでスロットルを開けると『スコン』と急に伸びてしまいます。対してモノチューブカートリッジを組むとしっかりとタンパーが効き、滑らかに伸びていくので『開けて曲がる』コーナリングが可能になります。リア荷重、スロットルオンで安定するハーレーにはぴったり。コーナリングが実に楽しくなります。フォークの無駄な動きがなくなるので、フロントブレーキを掛けた際の安定感も魅力です」

前後セットがベストだが、フロントだけでもフィーリングが激変するという。

モデルチェンジ毎にパワーアップしていくビッグツイン。そのビッグトルクをしっかりと受け止めるプログレッシブ社のリアショックが970シリーズ。鍛造アルミのボディにリザーバータンク、そしてスプリングまでブラックアウトで、近年流行のクラブスタイルにも似合う迫力あるルックスも、従来のローダウン用ショックとは大きく異なる。

高圧ガスを封入したモノチューブダンパーや専用スプリングを装備するが、乗り心地は硬くはない。

「スプリングの設定は硬くはなく、よく動く設定です。スポーティに走り出すとダンパーが効き、しっかりと車体を支えてくれます(フォレストウイング・サービス鈴木さん)」

ライダーに合わせて細かくセッティングできるのも魅力だ。

フロントのモノチューブカートリッジキットとのセットでは、スマート&スムーズに、ビッグツインでもコーナーを楽しむことができる。

01数多くのハーレーカスタムを手がけてきたフォレストウイングの片岡店長(右)とサービスの鈴木さん(左)。プログレッシブの新シリーズはコストパフォーマンスが高く、ワインディングを楽しむユーザーにおすすめという。タイミングによってはプログレッシブ装着車が試乗できる可能性も。要問合せ。

BRAND INFORMATION

住所/愛知県刈谷市井ヶ谷町桜島5
電話/0566-36-0456
営業時間/9:00-18:00(月曜~土曜)
国内最大級の2輪用パーツメーカー&ディストリビューター。世界各国からさまざまな特色あるアイテムを輸入すると共に、同社の手によって開発されたオリジナルパーツも多数展開している。

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