マフラー選びから始めるハーレーライフ │バージンハーレー

取材協力・写真／パインバレー　取材・文／田中宏亮　構成／VIRGIN-HARLEY.com編集部

掲載日／2014年10月28日

すでに正規販売網でのデリバリーが始まっているハーレーダビッドソン2015最新モデル。魅力的なラインナップに目を奪われ、デビューをはたした初ハーレーオーナーの方も多いことだろう。そんなハーレーダビッドソンの魅力と言えば、他にないサウンドと鼓動感が生み出すライドフィールである。ハーレーとの触れ合いが始まったばかりのオーナーにとって、まず必要なこととは何か。パインバレーの秋山直輝さんが現行モデルの潜在能力を引き出す術を語ってくれた。

眠った潜在能力を引き出すための
三種の神器がここに存在する

実際にディーラーで2015年モデルを見たという秋山店長は、今回のラインナップのポイントとその感想をこう述べる。

「今回の大きなポイントは、ローライダーやロードグライドといったハーレーダビッドソンの伝統を感じさせるモデルの復活だと思います。特にローライダーは、ショベルヘッドエンジンを積んでいた1970年代のグラフィックを見事に再現しており、2in1エキゾーストのまま日本にやってきたのはスゴいと思います。ただ、やはりサウンドが物足りないですね。これはアメリカと日本の排ガス規制値の違いがあるので仕方ないことですが、せっかくのインパクトあるマフラーながら、かなりパワーが抑えられているのです」

排ガス規制値の違いから、マフラーの構造やセッティングはすべて日本仕様とされ、本来のパワフルな鼓動やトルクはかなりセーブされた状態で海を渡ってくるハーレーダビッドソン。規制の問題ゆえ致し方ないことではあるが、せっかくの大排気量エンジンを持ちながらその力を十二分に発揮しているとは言えないまま販売されている。そんな現状に対し、秋山店長は続ける。

「ハーレーライフを楽しむうえで、カスタムという選択肢は不可欠です。そこでまず着手すべきはマフラー。見た目とパワーを求められることが多く、マフラー交換は多くのオーナーのファーストチョイスとなっています。その一方、メーカーや種類も多いことから“どのマフラーがどんな効果を持っているのか分からない”という声をいただくこともあります」

自分が求めるハーレーダビッドソンの理想的なスタイル、理想的なトルクを手にするため、これぞ！という逸品を見つけたい。そこで秋山店長に、パインバレーで取り扱っているマフラー3ブランドについてご紹介いただいた。

こうした解説は、あくまで知識の肥やしに過ぎない。エキゾーストのサウンドについて判断するうえで、もっとも良いのは自分の耳で実際に聞いてみることだ。パインバレーでは、これらの製品を装着したデモ車も用意されているので、ぜひ確認してみたいところ。

またマフラーのほか、エアクリーナーやインジェクションチューニングについてもパインバレーではすべてのメニューを揃えている。現在パインバレーで取り扱っているエアクリーナーのメーカーは、人気の高いS&SやH-D御用達のスクリーミンイーグル、勢いのある若きブランドローランドサンズデザインの3種。このほかに、オーナーより要望があれば、別メーカー製品を取り寄せての取り付けも相談に乗っている。マフラーとエアクリーナーを換えたらモアパワーを引き出すためのチューニングが不可欠だが、店内にはアメリカから仕入れた完全防音室完備のシャーシダイナモを備えており、万全の体制でハーレーダビッドソンのパワーアップに尽力しているのだ。

ハーレー本来のトルクと鼓動を引き出す“三種の神器”をすべて揃えるパインバレー。まだその潜在能力を引き出し切れていない方は、ぜひチェックしてみてほしい。