VIRGIN HARLEY | 乗り味を変える3つのチューニングメニュー 特集記事&最新情報

    取材協力:モーターステージ 2009年6月27日発行「バージンハーレー vol.04」より転載
  • 掲載日:2009年6月29日

ハーレーらしい鼓動を引き出すアイテム
インジェクションチューンでライドフィールをアップ!

07年より全車採用となったフューエル・インジェクション。現代社会において、もはやキャブレターに代わる気化器の定番といえるシステムだ。インジェクションは簡単に言ってしまえばキャブをキリ吹きに例えるなら、水鉄砲のような仕組みだ。状況に合わせた適切な噴射は、エンジン周りのいくつものセンサーから情報を集めコンピューターで処理。センサーにはスロットルポジション、空燃費(燃料を“1”とした時の空気量)、エンジン回転、エンジン温度、吸入負圧の情報があり、それらを一括して受信するのがECUというコンピューターである。インジェクションチューニングは主に、

[Type 01] ノーマルECUに擬似信号をデバイスし燃料コントロールするサブコン

[Type 02] ノーマルECUを使用せず、新たなキットを装着しPCセッティングする

フルコンに属する「サンダーマックス」または「ツインテック」

[Type 03] ノーマルECUのデータを書き替える「トランスファー」

 

の3タイプがある。モーターステージでは[Type 02] のフルコン「サンダーマックス」/「ツインテック」と、[Type 03] の「トランスファー」のインジェクションチューニングに対応している。そして、

[Point 01] アイドリングを下げ、ハーレー特有の三拍子を出す

[Point 02] 音質を向上させる

[Point 03] パワー&トルクアップを計り、

低速から高速域までスムーズなライドフィールを実現する

 

という、3つのポイントに注視したセッティングを実施。さあ、好みに応じたチューニングメニューで愛車のライドフィールを変えてみてはいかがだろう。

「本来の性能を発揮させるためには、エアクリーナーとマフラーの交換を併せることを推奨します」と語るのは、モーターステージ代表・廿枝正氏

「本来の性能を発揮させるためには、エアクリーナーとマフラーの交換を併せることを推奨します」と語るのは、モーターステージ代表・廿枝正氏

ショールームのような店内。パーツの販売だけでなく、メンテナンスに対応できるキャパシティを持ち合わせている

ショールームのような店内。パーツの販売だけでなく、メンテナンスに対応できるキャパシティを持ち合わせている

3タイプのチューニングメニュー

Thunder MAX

多くのプロショップが愛用するサンダーマックスは幅広いセッティングが可能。燃料調整/点火時期調整/アイドリング約600回転~が主なメニュー。

価格:119,700円(工賃別)

 

Twin Tec

サンダーマックスと比較してより細かいセッティングが可能だと言うツインテック。燃料調整/点火時期調整/アイドリング約600回転~が主なメニュー。

価格:119,700円(工賃別)

 

Transfer Tuning System

純正データを書き換えるトランスファーチューニングはパワー、トルクUPはツインテック/サンダーマックと同じ。燃料調整/点火時期調整/アイドリング約800回転が主なメニュー。

価格:66,150円(2回目以降3,000円~)

ウワサでは好評なインジェクションチューニングだが、実際のところはどうなのか。インジェクション仕様の2008年式スポーツスターXL1200Rを所有する当編集部員ジャージーが自身の愛車にトランスファーチューニングを施し、その違いを体感してみた。

これほど顕著だとは思わなかった。

 

トランスファーチューニングを施した愛車に乗った瞬間の感想は、このひとことに尽きる。僕の愛車2008年式スポーツスターXL1200Rは、ハンドルやタンクといった外装部分は若干カスタムしているが、マフラーやエアクリーナーはノーマルのまま。今回のチューンに興味を覚えつつも、実際どれほど変わるのかという点については未知数だった。

 

走り出した瞬間、明らかな変化が全身に伝わってきた。このXL1200Rは、それまで低速から中速、高速と速度域が上がる際に伸びきらないクセを持っており、「ハーレーってこういうもんなのかな」程度に思っていた。しかし、そのクセがキレイに消えて吹け上がりがスムーズになった。以前にも増して乗り心地がよくなっており、言うなれば“バイクらしいバイクになった”。

マフラーやエアクリーナーを交換した後のチューニングがもっとも効果的とは言われているが、ノーマルのままでも十分すぎるグレードアップ。マユツバなどと思うなかれ。価格以上の価値が体感できた。

インジェクションメニューはトランスファーチューニング。そしてエアクリーナーはモーターステージ製エアブースター、マフラーにテーパースラッシュを装着している。本来の性能を引き出すべく吸排気も確実に抑えたサンプルマシン。ノーマルとの乗り味を比較すれば変化は歴然だ。始動性が良く、ノーマルに見られた発進時のモタつきは皆無。また、低中速域ではスムーズな加速フィールが味わえた。
モーターステージ

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大阪市北区東天満1-3-1ユーロハイツ東天満

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電話番号:06-6881-0688

ファックス番号:06-6881-3618

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