ここ数年で一気に認知度が高まったカスタム「トライク」。バイクを改造して3輪としたもので、バイクの開放感とクルマの安定感の両方を併せ持つ乗り物として熱い注目を集めている。しかし、バイクのトライク化は改造自体にコストが掛かるだけでなく、車輌に合わせたパーツのワンオフなど手間と技術が必要となるため、憧れるユーザーは多いものの実際に入手するには難しい存在だった。しかし、そんなトライクの常識に真っ向から挑戦するメーカー、それが「リバティ」だ。車輌にあわせて改造でトライクを製作するのではなく、ボルトオンパーツによるカスタムを提案することで作業を容易にしてコストダウンを実現した。今回はそんな憧れのトライクを身近にする、リバティの一歩進んだトライクカスタムをご紹介する。 |
| ワンオフでなくボルトオンとしてトライクカスタムを提案する。それがリバティのこだわりだ。 |
ハーレーのトライクカスタムは大掛かりな改造が必要となるため、どうしても高額なものになってしまう。その上、現車に合わせて取り付けを行うとなると、作業に時間が掛かるだけでなく、補修部品などの供給に問題が出る可能性がある。そういった諸条件を緩和し、もっと気軽にトライクを楽しんでもらいたい…。そんな思いを元に、リバティが選択したのは“ワンオフ”でなく“ボルトオン”によるトライクカスタムだった。なぜボルトオンを選んだのか、リバティ代表の鈴木さんに話をうかがった。
「実際のところ、トライクにするなら現車合わせのワンオフの方が簡単なんですよ。ボルトオンにする、ということは改造時に微調整が効きませんし、車輌の固体差があっても取り付けできるようにしなくてはなりません。しかし、ボルトオンにすればカスタムショップでも取り付けが可能です。構造もシンプルになりますし、製作だけでなく、維持のコストも抑えられます」
ボルトオン設計を採用したリバティのトライクは装着に特別な加工などが必要ないため、実際にカスタムショップを代理店として全国で販売されており、リバティがある関東以外でも多くのユーザーが存在している。構造もできる限りシンプルにしており、日常のメンテナンスの手間も少なく、トラブル自体が起きにくい。また、補修部品なども自社生産のため素早くデリバリーできるので、遠隔地でも安心してトライクを楽しめるようになっている。これこそボルトオンでトライクを提供する大きな利点と言えるだろう。
「トライクは、バイクともクルマとも違う面白さを持つ乗り物です。安価で気軽に買える、というわけでありませんが、そんな中でも比較的安価で安心できるトライクを提供できれば、と考えています。特にハーレーはトライクとの相性も良いので、もっと色々な方に楽しんでいただけると嬉しいですね」
特別なことを必要としない、誰もが楽しめるトライクこそリバティがこだわる理想形。現在はV-RODに対応するウィッシュボーン形式のトライクを、専用ボルトオン設計でリリース準備中だ。リバティでは試乗の問い合わせや遠隔地からの問合せも常時受け付けているとのことなので、気になったら気軽に問い合わせてみることをおすすめする。既存のトライクとは一味違うボルトオントライクの魅力に、是非一度触れてみて欲しい。 |
| リバティが作るこだわりのトライクに注目! リバティのボルトオントライクは車体側の改造無しで取り付けられる。精度の高さと設計の確かさがあってこそできるこだわりだ。 |
特殊な加工無しで
取り付けOK
ボルトオン設計だから、車体側に対して無加工で取り付けができる。トライク専門店でないショップでも対応。例えば、付き合いのあるカスタムショップに依頼してトライク化というのも不可能ではない。