VIRGIN HARLEY | 衣川製鎖工業の防犯パーツ作り 特集記事＆最新情報

オーダーメイド的な販売方法

「お客様の数だけ、駐車方法がある」というのが衣川製鎖のポリシー。それだけに既製品もチェーンの長さに幅を持たせているが、実はオーダーメイド的な注文も受けているという。なんと、要望があれば図面から起こして最適なチェーンを販売しているというのだ。「図面から仕上げて販売となると、収益面はキツくなります。でも、特殊な駐車をされてる方に無理に既製品を買っていただくことは、私たちには出来ませんからね。それにお客さんの要望から新商品のヒントも得られるんですよ」。

直接ユーザーの話を聞く、という活動

「お客様の声は、商品改善のヒントがたくさん詰まっています。その思いから、来社して購入していただいた方には10%オフをさせていただいているんです。実際に話を聞いて、改良されたポイントは数知れません。私たちはライダーじゃありませんから。ライダーの方々の意見は、思わず唸ってしまうものもあります。鎖製造の常識では考えられないような、ね」。ユーザーが持つ不安なポイントを考慮した防犯パーツ、地味だがユーザーにとっては何より心強い開発過程の一つといえる。

切断用具の徹底した研究

「切れない鎖はない」。防犯パーツとは、これを前提とした闘いといえる。仮に窃盗団が、工場で使うような大型切断機器を携帯することが可能ならば、盗難は防げない。しかし現実は、持ち運べる切断用具には限界があるというもの。そこで大切になるのが、携帯できる切断用具の品質チェックである。「切断用具が進歩する限り、鎖も進歩し続けないといけませんから。これで完成という地点はないんですよ」。 そこで衣川製鎖では、常に切断用具の情報を集め鎖の強度を再検討している。