『ハーレーダビッドソン幕張』は東京のベイエリアにあり、『ハーレーダビッドソン成田』と姉妹店関係にある人気ディーラーだ。パーキングスペースが広く、ショールームも立体的で広い店内は、いつも多くのハーレーユーザーで賑わっている。休日ともなると、個性的にカスタマイズされた愛車に乗ってこのショップを目指すユーザーも多く、カスタム好きなライダーにも人気のショップということもできるだろう。
以前から様々なカスタムバイクを作り上げてきた実績は雑誌で取り上げられることも多く、ディーラーカスタムの先駆的役割を担っているショップでもある。大きなモディファイを施すことも多いが、カスタムの本意は、基本的にはライディングするユーザーの意向をバイクに反映させること。それはカラーリングであったり、ライディングポジションの変更や調整であったりと、広範囲である。
店長である木村喜昭さんのモットーは、ユーザー心理を読み解いて、それぞれのハーレーライフの手助けをすることだという。カスタムは、だからこそ広範囲の要求に答えなくてはならないと力説する。
ハーレーダビッドソン幕張の施すカスタムは、数多くの微妙な要求に応えていくもの。そのため大型加工機械も導入し、さらにショップからの提案もあるという。たとえば、ガソリンタンク容量の少ないモデル対策として、サブタンクの追加であるとか、ガソリンタンクそのものを変更するといった提案だ。加工なしに取り付けることができるパーツの提案など、カスタムがまだイメージできない初心者ライダーにも優しいモディファイを薦めているという。
サービス部門責任者の堀琢磨さんは、メカニック歴20年のベテランである。様々なカスタム製作に携わり、ご自身もまたカスタムフリークでもあることから、ユーザーとのディスカッションを重ねて、仕事を仕上げることが重要だと話す。
ハーレーのオリジナリティを生かすライトカスタムから、さらに個性的なスタイルへの挑戦まで、数多くの作品を作り続けているこのショップの実力は極めて高く、だからこそ、遠方から訪れるライダーも数多いのだ。
ベースモデルは2018FLHXSE117。最新モデルのCVOだから、基本的にすべてがゴージャス仕様のスペシャルだ。
ストリートグライドCVOをベースに、細かい部分をモディファイすると同時にライディングポジションの変更を施して、乗りやすさを追求している。
フロントホイールはアーレンネス製の21インチへと変更。同時にブレーキディスクローターもアーレンネスの14インチに交換されている。
ハンドルバーはポールヤフィー製のモンキーバガーバー。アップライトなポジションに変更し、バックミラーの取り付け位置を下げて視認性を上げている。
エンジンはノーマル。エアークリーナーカバーをサンダーバイク製に変更。
純正装着されているロワーフェアリングは、本来ブラックデニム塗装だが、オレンジにリペイント。ボディーと同色に統一している。
リアサスペンションはスタリオン製。4輪サスペンションのように無断階で車高調整が可能で、スプリングイニシャルや減衰力も調整できるフルアジャスタブルサスペンションを装備する。
ベースモデルは2018FXBR107。最新のブレイクアウトは人気も上々だが、ダークなカラーリングを好むライダーが多いので、ホワイトカラーとクロムパーツで個性的に仕上げている。
フレームから完全に新設計された現代のソフテイルシリーズは、絶対重量の軽減もあり、ハンドリングが軽快になった。人気のブレイクアウトは、個性的なシルエットを踏襲して、カスタムベースとして根強い人気がある。
ヘッドライトにはバイザーを追加。カラーリングはユーザーの好みで選択され、塗装は、ポルシェの純正カラーにてオールペイントされている(元はブラック)。
フロントウインカーはサンダーバイク製の超小型LEDタイプを使用する。もちろん車検対応品である。強烈に点滅するので、視認性に問題はない。
エンジンはノーマル。マフラーはオーナー自身でTBR製2 in 1に交換されている。
シートはワンオフ製作されたハーレーダビッドソン幕張のオリジナル。
テールライト&ウインカーは、サンダーバイク製のリアウインカーをハーレーダビッドソン幕張にて加工し、オリジナルの配置にインクルードしたもの。
ホイールは、前後共にパフォーマンスマシーン製。ブレーキディスクローターやスプロケットも同様である。
サイドマウントされたナンバーステーは、トライジャ製。スイングアームにサドルバッグを装備する。
ベースモデルは2018FXBR107。人気のブレイクアウトをライトカスタム。ダークカラーの純正色を生かしながら、細かいパーツ交換でレーシーなイメージに。
基本的にロー&ロングなシルエット。極太のリアタイヤから連想させるのは、やはりドラッグレーサーだろう。オリジナルデザインをさらに個性的に仕上げている。
フロントブレーキのキャリパーは、ハーレー純正パーツで手に入る。リアブレーキ用は存在しないので同色に塗装する。
エンジンはノーマル。マフラーはオーナー自身で交換したバンス&ハインズ製のビッグラディウスが装着されている。
フロントウインカーは最近装着率が高いサンダーバイク製の超小型LEDタイプを装着。
KIJIMA製のテールライトをハーレーダビッドソン幕張にて加工取付け。ウインカーはモトガジェット製の超小型LEDタイプを採用している。
シートはノーマルベースに極限までアンコ抜きして表皮を張り替えた特注品。
サイドナンバーステーはトライジャ製。スイングアームにサドルバッグを装着している。
ベースモデルは2018FXBB。最新のソフテイルストリートボブのオーナーは女性であることから、乗りやすさを求めたライトカスタムとなっている。
乗りやすさが人気のストリートボブをベースに、ライダーに合わせたライディングポジションの変更。そして、最新アイテムを使ったさりげないカスタムを施し、乗りやすくおしゃれな1台に仕上げている。
幅の広いノーマルアップハンドルから、少しコンパクトなアイアン用ノーマルハンドルへと変更。8インチライザーでアップライトなライディングポジションとする。スピーカーの取り付けはオーナーの希望によるもの。
グリップにはローランドサンズ製を装着。クロノシリーズ、コンラストカットと呼ばれるパーツである。ウインカーは超小型LEDのサンダーバイク製。
もしもの転倒時のダメージ軽減のために、純正のエンジンガードを装着する。
リアウインカーにはキジマ製のスモークレンズを使用。リアフェンダーエンドには、バイクの愛称をレタリングする。
サドルバッグはデグナー製。スイングアームではなく、フェンダーから装着するためのキジマ製バッグサポートを装備して、取り付けられている。
ベース車両は2011FLSTFB。2007年からリアタイヤが200サイズにワイド化され、名前に負けないファットな印象が定着したファットボーイだが、なんとソフテイルスリム用のホイールをチョイスしてクラシカルボバーへと変身させた。
元々シンプルなシルエットが大きな特徴であるファットボーイだからこそ、大胆な発想の転換でこれほどクラシカルなデザインを手に入れることができるのだ。新しいハーレーでも年式不明なシンプルボバーを構成できる良い例である。
フロントホイールはソフテイルスリム用を使用。シンプルなフロントフェンダーは、ワンオフ製作されたもの。
エンジンはノーマルのツインカム96B。マフラーはオーナー自ら交換したバンス&ハインズ製。
ファットタイヤが特徴のリアを、大胆な発想の転換でモディファイする。使用ホイールはソフテイルスリム用。サイクルフェンダーとシッシーバーをワンオフ製作し、クラシカルなシルエットを作り出す。
シンプルなサドルシートを装備して、クラシカルボバーのムードをより一層醸し出す。電装品等の処理に苦労しながら、スリムなシルエットを完成させている。