VIRGIN HARLEY | ダイノマン 野口商会:内なるカスタム、ハーレーチューニングを視覚化! 特集記事&最新情報

取材協力/ダイノマン 野口商会 写真・文/佐賀山 敏行 構成/VIRGIN-HARLEY.com編集部

掲載日/2013年6月19日

自社でのチューニングに加え、全国のショップにダイノジェット社製シャシーダイナモを販売するのがダイノマン 野口商会。
テクニカルマネージャーを務める坂口氏に、
シャシーダイナモを使ったチューニングの利点を聞いた。

目に見えないチューニングを
データ化することで客観的にチェック

“チューニング”というと、「エンジンや吸排気のパフォーマンスを上げてパワーをアップさせること」だと思っている人がいますが、実際はそうではありません。シャシーダイナモを使ったチューニングでは、フルストックのハーレーでも効果があるのです。

 

ハーレーダビッドソンの現行モデルは排ガス規制を通すために本国アメリカとは違う厳しいセッティングにされており、もともと持っているポテンシャルがかなり削がれています。よく「思ったよりもトルクがない」や「ドコドコ感がない」などと言われますが、シャシーダイナモでしっかり測って中低速域のパワーを上げることで、お客さんが望む“ハーレーらしさ”を出すことができるのです。もちろん吸排気をカスタムしてチューニングをする際も、ピークパワーを上げるだけでない、お客さんの望むままのチューニングが可能です。しかもそれも、キャブレター時代はメカニックが試走してジェットをひとつずつ換えて……と、感覚で行うことが多かったのですが、シャシーダイナモがあれば客観的なデータとしてお客さんに納得してもらうことができる。チューニングはドレスアップなどと違い、これまでは目で見ることができなかったのですが、今はそれを目で見ることができるんです。

 

もちろん、そのためにはショップさんにも(シャシーダイナモを設置するための)環境が必要です。当社は全国のショップにダイノジェット社製シャシーダイナモを販売していますが、キチンとした知識をショップさんに知ってもらって、さらにそれをお客さんに伝えて欲しいと思っています。今でもマフラーやエアクリーナーを換えても、「コンピューターが自動に補正してくれる」と勘違いしている方は多くいます。さすがに純正コンピューターのままでは、そこまでの補正はできません。だけど、きっちりチューニングすれば必ず結果が出て、お客さんの満足のいく乗り味や性能を出すことができるんです。

 

ハーレーは趣味性の高い乗り物で、楽しく乗ってこそ本来の姿。幸いハーレーにはチューニングパーツが豊富にありますから、ぜひともインジェクションチューニングを通して、楽しく遊んで欲しいですね。

ダイノマン 野口商会

テクニカルマネージャー

坂口 真一 氏

ハーレーのプロメカニックを目指して渡米し、専門の養成学校を卒業。ダイノマンではテクニカルマネージャーとしてハーレーだけでなく、あらゆるバイクのチューニングを手がける。愛車はFXDだが、「最近は乗れていない」とのこと。

ダイノマン 野口商会
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