イタリアが誇る世界的なモーターサイクルウエアブランド、ダイネーゼ。いまではレーシングスーツを始めとしたあらゆるウエアを手がけるブランドが産声をあげたのは1972年。創業者のリノ・ダイネーゼが1本のレザー・モトクロスパンツを縫い上げたのがすべての始まりだった。
現在はスポーツ系ブランドとして知られるダイネーゼが近年力を入れているのがヘリテイジテイストの新ライン「セッタンタドゥエ」だ。創業年の「72」を意味するセッタンタドゥエは、古き良き時代のスタイルと現代的なエッセンスを組み合わせた、いま注目のラインだ。
ハーレーに合わせるファッションというと定番のアメカジ的スタイルになりがちだが、もしそこに変化をもたらしたいのならセッタンタドゥエは良い選択肢になるだろう。イタリアンブランドらしいタイトなデザインと、その根底に漂うスポーティなDNA 、そしてもしもの時はライダーをしっかり守るプロテクション。セッタンタドゥエは、その美しいシルエットだけを打ち出す見た目重視のラインではなく、長年ライダーの安全を追い求めてきたブランドだからこそ生み出せる、ヘリテイジアパレルの最適解とも言えるものだ。
最高峰モデルのPATINA72は素材の選定から仕上げに至るまで究極のクラフトマンシップを発揮したフラッグシップモデルだ。経年変化を楽しめる質の高い牛革や遊び心溢れる裏生地、袖を通して初めてわかる動きやすさなど、その作りの良さは、普段から愛車や自身のギアに並々ならぬこだわりを持つ人にこそ伝わるだろう。
いつものファッションから抜け出してちょっと刺激のあるスタイルにチャレンジしたい……そんな方にこそおすすめしたい逸品だ。
PATINA72 Leather Jacket
価格/19万4,400円(税込) サイズ/44~60
袖を通す度に風合いの変化を楽しめる牛革を使用した1 着。職人がブラッシングして仕上げる特別な工程を経て完成するジャケットはまさに一点モノ。
腕には控えめにダイネーゼのデビルマークが入る。ビンテージ感溢れる1着だが、肩・肘には取り外し可能なソフトプロテクターを内蔵するのもダイネーゼならでは。
チェッカーと洋蘭をあしらったセクシーな内装はNYを拠点に活動する新進気鋭のアーティスト、Othelo Gervacio(オセロ・ヘルバシオ)によるアートワークだ。
スタンドカラーのスナップや各部のファスナーもPATINA72だけの専用色を使用。シンプルなライダースだけに、細部へのこだわりにも抜かりがない。
セッタンタドゥエではジャケット、パンツ、グローブなど全身コーデが可能なほどラインナップが充実している。多くのハーレー乗りが身につけるアメリカ製アイテムとは趣が異なるシルエットを楽しんでみるのも悪くない。
FRECCIA72 Leather Jacket
価格/8万9,640円(税込) サイズ/44~60
上質な牛革にアシンメトリーのストライプを組み合わせたモダンテイストな1 着。他に赤、黒のカラーも用意されている。肩・肘にはソフトプロテクター内蔵。
PIEGA72 Leather Pants
価格/5万4,000円(税込) サイズ/44~60
サイドの大型パッドや膝周りのデザインに70’sフレーバーが溢れる牛革パンツ。膝にはソフトプロテクターを内蔵、スポーツ志向のオーナーにもオススメだ。
PELLE72 Gloves
価格/1万8,360円(税込) サイズ/XXXS~XXL
ゴートスキン(山羊革)を使用した柔らかいレザーグローブ。クラシックなデザインながら甲にはしっかりプロテクターを備えている。