ついに発売が開始されたハーレーダビッドソン2017年モデル。今期ラインナップされる全32モデル最大のトピックスは、1999年に登場したツインカム以来、18年振りとなる完全新設計のニュービッグツインエンジン、ミルウォーキーエイトがデビューしたことだ。ミルウォーキーエイトには二種類の排気量が用意されている。
ミルウォーキーエイト107 (1,745cc)とツインクールドミルウォーキーエイト107 (1,745cc)はツーリングファミリーとトライクに搭載、ツインクールドミルウォーキーエイト114 (1,868cc)はCVO(FXSE除く)に搭載される。さらにツーリングモデルの前後サスペンションが刷新され走行性能が向上。その他トライクファミリーにフリーウィラーが登場し、ダイナファミリーは従来のツインカム96(1,584cc)からツインカム103(1,689cc)へとアップグレードが行われた。
本特集では2017年モデルカタログを筆頭にミルウォーキーエイトの徹底解説に加え、最重要モデルであるツインクールドミルウォーキーエイト107を搭載したウルトラリミテッドの最速試乗インプレッションをお届けしよう。
満を持して登場した9代目のビッグツインエンジン、ミルウォーキーエイト。歴代ビッグツインエンジンのルック、サウンド、フィールと、その性能をすべて見直してゼロから設計されたミルウォーキーエイト。ツインカムからシングルカムに変更され、4バルブヘッド&ツインプラグ化、そして排気量アップにより大幅にパフォーマンスアップが図られたミルウォーキーエイトの全容を、アメリカで開催されたワールドローンチで明かされた内容とともに解説しよう。
ハーレーダビッドソン2017年の全32モデルを網羅したフルラインナップカタログ。ツーリングファミリーに6モデル、ソフテイルファミリーに6モデル、そしてダイナファミリーに4モデル、スポーツスターファミリーに5モデル、Vロッドに2モデル、トライクに2モデル、ストリートに1モデル、さらにCVOに3モデル、Sシリーズに3モデルがラインナップされている。
ニューエンジン、ツインクールドミルウォーキーエイト107を搭載したウルトラリミテッド。クラシックな45度V-Twinを踏襲したミルウォーキーエイトは以前のツインカムに比べて、ピークトルクが約10%向上し、4バルブヘッド&ツインプラグの採用により吸気/排気流量が増加。カウンターバランサーがアイドリング時の一次振動を75%相殺し、三拍子を奏でるという。果たしてその実力とは!?