マイナーチェンジを図ったボブ
以前よりも精悍さを増したか
ダイナファミリーのなかでもチョッパーライクでスタンダードな位置づけだった FXDB ストリートボブがマイナーチェンジを図った。ストップランプ一体型 LED ウインカーやコンソールイグニッションスイッチは近年のラインナップに多用されているポイントではあるが、それ以上にダークカスタムとしての要素を増した感がある。とりわけ、エンジンのヘッドカバーやトリプルツリー、フロントフォークのアウターチューブ、新デザインのバッテリーボックスをブラックアウトしたのは特筆すべきところ。ここに、独特の書体である新デザインのメダリオンロゴやダークな印象を持つビビッドブラックにブラックデニム、ビッグブルーパールなどといったカラーが用意されており、カンパニーが力を入れるダークカスタムの急先鋒に躍り出たと言っても過言ではない。さらに、このストリートボブにはハードキャンディーカスタムモデルも用意されており、ビッグレッドフレークと織り成すコントラストはこれ以上ないほどのインパクトを与える。
決して派手さはないが、さりげなくも“気の利いた”ポイントを押さえたカスタマイズ ―― 注目の一台である。
2012年9月10日
エンジンのカラーやハードキャンディーカスタムの採用など、これまでとは違った路線を歩みだした感があるストリートボブ。今回のオリジナルロゴですが、実はハーレーと同様に 110 周年を迎えたディズニーのオフィシャルフォントとそっくりだ……なんてウワサがあるんですよ。ええ、よく見ればまるで違うんで、ただの都市伝説ですけどね(笑)。今回若干価格が上がってはいますが、ストップランプ一体型 LED ウインカーや各部位のブラックアウトなど、昨年との差額ではまかなえないレベルです。実に面白い一台だと思いますね。
(寺田モータース 森山 利明 氏)