今回は、小物についてお話します。
春から初秋にかけての薄着になるシーズンでは、小物使いでオシャレに大きく差がでます。ここでは小物の中でも特にアクセサリ(ネックレスや時計、ブレスレット)、帽子、ベルトのコーディネートのポイントをご紹介したいと思います。まず小物は、主役ではなく”脇役”であるということを理解しましょう。小物に存在感がありすぎると、どうしても違和感が出てしまいますから。特に男性はついついゴツめのものに目がいきがち(特にライダーの方は)です。しかし、それらはコーディネートのポイントや自分のスタイルを確立してから楽しむようにしたいですね。
では、それぞれのアイテムのポイント解説させていただきます。
まず、アクセサリ(ネックレスや小物)についてお話します。。着こなしが単調になる(例えば、上着なしで、Tシャツのみなど)場合など、どうしても襟首あたりが寂しくなりますよね。そこで活躍するのが、ネックレスというわけです。特にVネックやUネックなどの首元が大きく開いているTシャツなどは、効果的です。ただ注意していただきたいのは、オシャレをはじようとお考えの方はあまりゴツいものを選ばないようにしましょう(ハードなものは、コーディネートが難しいのです)。前述しましたが、アクセサリはあくまで”脇役”。最初のうちは、小ぶりなものをチョイスしましょう。とは言え、あまりにも繊細なものを選ぶと今度は女性っぽい印象になりますから、ほどほどに(笑)。チェーンもシルバー、ゴールド、レザーとありますが、ゴールドは難易度が高いですから最初は避けましょう。
アクセサリの最後は腕時計。時計は男性がしても、違和感のない最も使い回しのきくアイテムといえるでしょう。最近は携帯電話やオートバイ本体に時計がついていて、腕時計の実用的な意味は薄れていますが、ファッションアイテムとして積極的につけていただきたいですね。どんな時計をするかは、カジュアルではさほど気にする必要はありません。また、もっとオシャレを楽しみたいという方は、ブレスレットも○。こちらも他と同様、あまりゴツめなものは避けて、シンプルなものから選んでいくとよいでしょう。またリングは1つだけからスタートしましょう。「とりあえず、たくさんしておこう!」というのは、最初はオススメできません。やはりアクセサリの基本は、あまり派手なものを選ばず、コーディネートが寂しいなと思うポイントに”さりげなく”配するということですからね。
次に帽子。ファッションにこだわると、ライダーとして気になるのが髪型です。ヘルメットを被るとどうしても、髪がペッタンコな状態になりますからね。せっかくオシャレをしても、ペッタンコの髪だと台無しです。そこで活躍するのが、帽子ということになります。帽子にはさまざまな種類がありますが、カジュアルなスタイルならキャップやビーニー(※)、ハンチングあたりが無難です。この中でどれを選ぶかは、その日のファッションのコーディネートを考えて選ばれて問題ありません。個人的にはビーニ-がオススメですね。ワイルドなスタイルからエレガントなスタイルまで着る服を選びませんし、クルクルっと畳めば収納もラクラクだからです。
最後に「ベルト」についてご説明します。ベルトは、他の小物と違ってインパクトのあるものを選んでもスタイリッシュに見えるからです。むしろインパクトがあるくらいでちょうどいい、くらいですね。トップス(上着)とのコーディネートのポイントは、チラ見せです。つまり、腕を上げたときにチラッとベルトが見える…くらいが理想。そのため、トップス(上着)の着丈は短めをチョイスしましょう(コラム参照)。ベストなのは、腕を下ろした直立状態でベルトがギリギリ隠れる状態。腕を上げたときなど動いているときに、チラリと見えるのがポイントです。短すぎて、常にベルトを見せるようにすると最悪ギャランドゥがボン!ということにもなりかねません(笑)。ちなみにフロントにジッパーの付いた服(ブルゾンなど)の場合は、ダブルジッパー(ジップが上下に開くもの)がオススメです。
意外に多くの方がご存じない、Tシャツのお直し。パンツではおなじみなんですが…。今回の記事でもご紹介しましたが、ベルトのバックルをチラ見せするにはTシャツの着丈がポイントになります。袖だと捲り上げればなんとかなりますが、着丈だけはカットする以外どうしようもありませんからね。ほとんどのお店で受け付けてくれると思いますので、お店に行ったときなどは訊ねてみるとよいでしょう。直しに掛かるコストはお店やブランドによって異なりますが、おおむね1,000円からというところです(希望する加工によって前後しますので、必ずスタッフの方に確認しましょう)。ちょっと高い気もしますが、着丈調整でシルエットを整えるとガラリと印象が変わりますからオススメです。
1966年生まれ。大手アパレル会社の企画生産部門に所属していた経験を持ち、独創的なデザインが魅力の商品開発に携わっていた。2000年に新しいチャレンジと、某ラーメン店を立ち上げ、行列ができる店としてメディアの注目を集める存在に。その後、再びアパレル業界への参戦を決意、「Devil Arrow」を開店、現在に至る。愛車はハーレー・スポーツスターXL1200R。
国内外を問わず、常に旬の上質なカジュアルブランドを揃え、流行を意識しながらも決して流行だけを追いかけないこだわりのセレクトアイテムを揃えるショップ。店主がバイク乗りであることから、その乗り方を意識した洋服選びをしている稀有な存在と言える。
【現在、店舗休業中にてウェブサイトのみで営業中】