燃料をためておく槽である「フューエルタンク」はそのデザインひとつでバイクのイメージをも左右してしまう。だから今回はタンクをじっくりと考えるのじゃ。
俺でも解ると大好評の「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」、その4時間目のお題はフューエルタンクである。ちなみに「フューエル」とは日本語で燃料、つまり訳すと燃料槽というわけじゃ。
バイクのフレームを骨格、エンジンを心臓、オイルを血液とたとえれば、タンクは顔か。タンクはいうまでもなくガソリンをためておく入れ物じゃが、そのデザインはオートバイそのもののフォルムにも大きな影響を及ぼしておる。ビッグツイン系のファットボブ、スポーツスター系のティアドロップと呼ばれるタンクたちは言わずと知れたハーレーダビッドソンの定番であり、いや今やオートバイのタンクの定番といっても言い過ぎではなかろう。
ナックル時代からほとんど形を変えていないようにも思えるファットボブではあるが、じっくり見るとシルエットやパーツは異なっておる。たとえば閉じ3.5ガロンでも、ハンドシフト用のタ ンクとそれ以降ではデザインがあきらかに変わったし、ガソリンのON/OFF/RESERVEのコック(=シャットオフバルブ)もハンドシフト時代はタンクに内蔵されていたのじゃ。65年から容量が5ガロンと大きくなったのじゃが、初期の5ガロンにはシャットオフバルブが付けられておったな。ちなみにスポーツスターのティアドロップはファットボブほどデザインの変更を受けなかったが、1997年から全モデルが容量の多い口ングタンクとなってしまった。
今回はタンクマークとキャップの話も描いたので、よく読んでじっくりお勉強するように。ではまた、ホグホグ。