ハードテイル? リジッド? 何のことやらよう解らん、というハーレーエンスー入門者たちよ。これを読めば「いつかはハードテイルだぜ」なんて能書きもOKなり。
俺でも解ると大好評の 「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」、その3時間目はバイクの骨格ともいうべきシャシーのおハナシである。ちなみに「シャシー」というのはフレーム+スイングアームの総称で、そこにサスペンションやホイールが付いたものは「ローリング・シャシー」と呼ばれるわけじゃ。
ハーレーのフレームは基本的にリアサスを持たない「リジッド」に始まりビッグツインは1958年のデュオグライドから、スポーツスター系は1952年のモデルKからスイングアーム付きのものが採用されている。リジッドフレームは 「ハードテイル」とも呼ばれ、84年に発表された「ソフテイル」(つまりソフトテイル)はハードテイルを意議して名付けられたわけじゃ。
フロントフォークは、ヨンパチと呼ばれる1948年式のパンヘッドまでスプリングが剥き出しの「スプリンガー」が採用され、49年からは「グライドフォーク」と呼ばれる現代主流のテレスコピック式に変更。しかし88年に登場した「スプリンガー・ソフテイル」には、その名のとおり最新型のスプリンガーフォークが採用されておる。
リジッドフレーム+グライドフォークの組み合わせのビッグツイン(49年から57年まで)を「ハイドラグライド」(ハイドラ=油圧/グライド=滑る)、スイングアームフレーム+グライドフォークのマシン(58年から64年まで)を「デュオグライド」(デュオ=2つ)と呼ぶ。ちょっと通っぽい呼び方じゃな。
イラストで詳しく解説しているので、じっくり読んで大まかなシャシーの歴史を頭に入れておけば、生徒諸君もハーレーエンスーにまた一歩近づけることじゃろう。ではまた、ホグホグ。