ここ埼玉・川越でオープンしたのは1993年。しかしバイクブームの全盛期とも言える1980年代、東京・上野にて数少ないハーレー専門カスタムショップ JAPAN DRAG SURVICE としてスタートした経緯を持つなど、業界のなかでは老舗中の老舗と言える存在である。代表の小川泰良氏は、「ハーレー業界の源流という自覚はあります」と語る。
かといって“旧車しか扱わない”などということはなく、むしろ積極的に新しいものを取り入れているフレッシュな一面も持つショップだ。旧車はショベルやパン、ナックルなどを扱い、その一方で現行のフューエルインジェクションモデルにも対応している。インジェクションチューン ツインテック の代理店で、最近は米二輪メーカー Cleveland CycleWerks 代理店「CCW川越」として事業展開を図っている。また年に一度、川越水上公園 (埼玉・川越) にて、数多くのカスタムバイクやオールドアメリカンが集結する大イベント 小江戸FREE JAM の主催を務めるなど、その活動はカスタムショップの域を超え、多岐に渡る。
なかでも JAPAN DRAG の存在を世に知らしめたのが、オリジナルパーツ HARD CORE TYPHOON FUNNEL AIR CLEANER。完全なるボルトオンパーツながらパワーとトルクを劇的にアップさせられる渾身の一作は、性能はもちろんデザイン性からも高い評価を受け、新旧問わずさまざまなハーレーオーナーから支持されるまでに。「バイクの性能を落とさないギリギリのサイズでフィニッシュしています。うちのような小さいショップだから、こだわり抜きたいという想いとともに実現できた製品なんです」と小川氏。
一方、旧車チョッパーからゴージャスな現行ツーリングモデルまで幅広いスタイルを生み出しており、足を運ぶ人たちの層もさまざま。「ウチはハーレーの総合総社のようなお店。その“なんでも屋”な人生を楽しみながら、皆さんと接しているんですよ」と、小川氏は笑顔を見せる。
「僕の基準は、長年のカンによるさじ加減と、自分のなかの理想。頭のなかにいろんなイメージがあり、オーナーのキャラクターに合うスタイルにカスタムしていくのが僕の仕事。主役はオーナーですから、そのときどきでスタイルが違うのは当然です」
オーナーとの対話を楽しむビルダー小川氏とスタッフ2名で形成される JAPAN DRAG CUSTOM CYCLES 。小川氏のコーディネートに興味がある人は、ぜひ川越まで足を運んでみよう。
2011年式 S&S ナックルヘッド
1963年式 FL パンヘッド
ウチは言うなれば、カスタムの総合総社のような存在です。とにかく僕は新しいことに興味が湧く性質で、足を運んできてくれるオーナーに似合うバイクを手がけることが一番の楽しみ。古いも新しいも、どちらも楽しめるような提案をし続けたいと思っています。そんな僕らに興味を抱いてくれた方がいらっしゃいましたら、気兼ねなく遊びに来てください。楽しく談笑でもしましょう。
(JAPAN DRAG CUSTOM CYCLES 代表 小川泰良)
住所/埼玉県川越市南大塚880-1
?電話/049-246-3528
?ファックス/049-241-9244
?営業時間/[平日] 10:30~19:30
?[日・祝] 10:30~18:00
?定休/土曜
?得意モデル/ハーレー全般 (旧車、現行モデルいずれも)
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