ECMの位置やフレームの太さなどから、「現行インジェクションモデルはカスタムしづらい」と、多くのカスタムショップが手を出したがらない現行スポーツスター。そのカスタムに精力的に取り組んでいるのが、神奈川県の HIDE MOTORCYCLE だ。現在独自に編み出した スポーツスターカスタム のプラン設定から、依頼するオーナーが増えているとのことで、今回バージンハーレーの企画に参戦してくれた。個性的なフォルムが魅力のヒデモスタイルにどう変化していくのか、必見レポートである。
HIDE MOTORCYCLE を知ったのは、とあるスポーツスターカスタム雑誌を見て。その特集記事に出ていたスポーツスターがすごくカッコよくて、それからヒデモのウェブサイトを調べました。カスタムギャラリーのいずれもカッコよかったんですが、中でも惹かれたのがP-16と名づけられた一台。見た瞬間「自分のバイクもこんな風にすることができるんだろうか」と思い、依頼の電話へとつながったのです。私自身、クルマでもそうなんですがノスタルジックで個性的なスタイルが好みなので、ヒデモのカスタムは私の好みにマッチしていたんですね。
主な使用用途はツーリングと通勤ですね。ただ、末永く乗り続けたいと思っているので、雨が降りしきる中を走る……とまで走ったりはしないかな(笑)。それと妻を後ろに乗せることがあるので、シートはタンデム仕様でお願いしています。今は完成が楽しみで楽しみで! ヒデさん、期待して待っています!
ある程度当ショップのスポーツスターカスタムプランに合わせてプランニングしたんですが、以前ご紹介していただいた 2011年式 XL883R に近いイメージで製作に着手しようと思っています。タンクやシートをワンオフ製作し、リアフェンダーのショート化、コンパクトなハンドル周り、HDMキャブカバーボルトオンASSY 装着やマフラーの交換、etc……と、ウチをご存知の方なら鉄板とも言えるメニューですね。シートについては、オーナーからの要望に合わせてタンデム仕様とします。あとデザインですが、現時点ではまだ何も決まっていません。ただ、オーナーのご職業から(ここでは言えませんが)フレアパターンのような派手な感じではないかな? まぁ塗装は最後の作業ですので、それまでゆっくりと考えるとしましょう。
大事なのは、スタイリングと乗り心地の両立。見た目が良くなっても、乗って楽しくなければ意味がありません。そういう意味では、スポーツスターが持つ“乗る愉しさ”をベースにした方向にまとめていくでしょう。お楽しみに!