ダイナファミリーとソフテイルファミリーの統合により、2017年モデルを最後にラインナップから姿を消したSシリーズのローライダーS。排気量1,801cc のスクリーミンイーグルツインカム110エンジンを搭載した、ファクトリーメイドの「クラブスタイル」カスタムだ。フューエルタンクのエンブレムにブラック&ゴールドのカラーリング、そしてフロントフェアリングが取り付けられたそのスタイリングから、ハーレーの初代カフェレーサーである、1977年式XLCRをオマージュしたマシンとしても注目を集めたことは記憶に新しい。
そんなローライダーSをベースにドイツのパーツサプライヤー、サンダーバイクが製作したこちらの「TB-1 SUPERBIKE」は、ベースモデルのアイデンティティーであるクラブスタイルをあっさりと捨て去り、レーシーかつワイルドなスタイリングに姿を変えている。オリジナルのフロントフェアリングとシートカウルのフォルムは、まさにXLCRを彷彿とさせるものだ。フェアリングのイエロースクリーンが、またいいアクセントになっている。
前後ホイールは、ストックのF19/R17からF21/R18に変更し、オリジナルのビレットホイール「NEW DIGGER WHEEL」が取り付けられている。リアショックにはハイパープロのツインショックを装着し、オリジナルのロワリングキットを加えて迫力あるスタイリングを入手している。ハンドルバーはストックのハイライザーバーからオリジナルのスーパーバーへと変更され、タイトなポジションとしている点もポイントである。
ビッグツインのXLCRとも言えるこのTB-1こそ、カンパニーが本来目指したローライダーSなのではないかと思わせるほど、このマシンの完成度は高い。