ナイス!が描いたカフェスタイルに
独自のエッセンスが加わったリジッドスポーツ
2in1メガホンマフラーにセパレートハンドル、そしてバックステップというカフェレーサー必須のメニューを抑えつつ、フォルムはロー&ロングというニュースタイルとも言うべきカフェレーサー。インスタグラムなどでご存知の方も多いであろうnanakon7さんのリジッドスポーツだ。
国内外のバイクからショベルヘッド、フォーティーエイトと新旧ハーレーを乗り継いだなかでハーレーのことをいろいろと知っていくうちにたどり着いたのが、神戸のナイス!モーターサイクルが手がけた真っ白いカフェレーサーだった。
そのカフェレーサーと同じスタイルで、仕上げはブラック x ゴールドとしたnanakon7さんのナイス!製リジッドスポーツ。乗り続けていくうちにイメージがだんだん膨らんでき、独自の進化を遂げて今のスタイルとなった。至高のカフェレーサーを目指しつつも、フットワークを伸ばすことはしないでいる。
「ナイス!で手がけてもらった元のフォルムは崩したくなくて、ロー&ロングを保ちつつもどこまでレーシーにできるか、そこを追求したいんです」
全体の組み合わせを見るにライディングポジションがタイトに見えるが、nanakon7さんにはジャストフィットだと言う。スタイルそのものは理想形にたどり着いていることから、「あとは配線の引き直しをやるぐらいですね」ともっぱらメンテナンス中心になっていく模様。まさに独自の進化を遂げた新しいカフェレーサーだ。
カスタムの詳細をチェック!
マグラ製 セパレートハンドルを加工装着
アルミキャスト製の1インチセパハンがこのカフェスタイルのキーポイント。マスターシリンダーはミスミエンジニアリング製ブレンボ仕様と、さらなるパフォーマンスアップを図っている。
モトガジェット モトスコープ ティニー ヴィンテージ
直径わずか49mmというコンパクトなスピードメーターをヘッドライト内に埋め込むアイディア。ブリティッシュカフェレーサーらしさをここで匂わせてくる憎い演出だ。
ナイス!モーターサイクル オリジナルフューエルタンク
「高速巡航で100km持つかどうか」という小容量のフューエルタンクはもちろんナイス!製。かつてのXLH1000を彷彿させるゴールド x ブラックのHARLEY-DAVIDSONグラフィックが雰囲気を高める。
ナイス!モーターサイクル TTシート
ナイス!をよく知る方ならご存知の人気シートカウルを標準装備。滑り止め加工が施された表革をビス留めするという、同ショップらしい仕上げである。
1200ccへとボアアップしたエボリューションエンジン
ビューエルのサンダーヘッダー搭載にハイカムも投入したハイパフォーマンスエンジン。排気量は883ccから1200ccへとボアアップ、さらに性能アップに加えて見た目をスリムにすべくS&Sティアドロップエアクリーナーを薄めにカットして装着。
サンダンス ENKEI トラックテックホイール
フロント19 / リア18インチ仕様としたホイールを、ナイス!での完成時と同じくゴールドで塗装。ダブルディスクのブレーキキャリパーはもちろんブレンボ製だ。
トランプサイクル 2in1メガホンマフラー
さまざまなタイプのマフラーを試して4つめでたどり着いたこのチタニウム製マフラー。エンジン性能を引き出す力に大幅な軽量化と、あらゆる面で理想的だったという逸品だ。
ミスミエンジニアリング バックステップキット
ラインナップから姿を消して久しいビレットメーカー珠玉のパーツが備わる。こちらはナイス!で仕上げられた当初から装着されていたもので、ジャストフィットなことから換える気はないという。
オーリンズ リアサスペンション S36E
フォーティーエイトと同じ280mmサイズのハイエンドサスペンション。より高い性能を求めるならリザーバータンク付きモデルだが、「性能面が十分なら必要以上に目立たせたくなかった」というシンプルなモデルをチョイス。
530チェーンドライブ & 360スプロケット
こちらもナイス!での完成時からチェーンドライブ仕様であったが、摩耗してしまったアルミスプロケットに変わって剛性の高い鉄スプロケットへと変更。チェーンも520から530に交換した。