ビルダーの想いが詰め込まれた
70’sチョッパーサイドバルブ
2016年のカスタムショー「JOINTS」でベストサイドバルブ賞に輝き、翌2017年に同ショーのポスター中央を飾った、ジョイライド珠玉のカスタムチョッパーがこちら。ベース車両は1940年代までラインナップを支えたサイドバルブエンジン搭載の1937年式Uだ。
「自分が好きな1970年代のパーツを片っ端から取り入れてやろう、それも極力シンプルに取り付けよう。そんな想いからカスタムのイメージを膨らませていきました」
そう語るのは、ジョイライド代表の西田 裕氏。骨格にレプリカフレームをチョイスし、同ショップオリジナルのガーターフォークにハンドルバー、Hリムのスポークホイール(F21 / R18)、三段シートにシッシーバーと、ジョイライドのカスタムプランに見られるメニューがずらりと並ぶ。
西田氏が手がけるカスタムマシンに必ず含まれているのが「利便性」だ。点火にはハーレー純正のフェアバンクス製マグネトーをチョイス。またシッシーバーとオリジナルシートが加えられるのも「ツーリング時に荷物を括り付けられるように」という観点から。リア18インチホイールも、スピードショップを銘打つジョイライドゆえのこだわりだ。
より強力な70’sワールドを印象づけるのが、カスタムペイントショップ ライズによる独創的なスペースグラフィックだ。まさに1970年代のアメリカにそのまま存在しているかのようなチョッパーハーレー、目の当たりにした完成度は群を抜いている。
カスタムの詳細をチェック!
ジョイライドオリジナル ガーターフォーク
あえてネックはそのままに取り付けられた西田氏こだわりのパーツ。シンプルにまとめているからこそ、このシルエットが見せつける世界観は明確だ。
カスタムペイントショップ ライズによるグラフィック
「好きなカラーである紫と、ある程度の要素を箇条書きで伝えただけで、デザインそのものは小林くんに任せました」というオリジナリティの高いスペースワールド。モトガジェット クロノクラシックの埋め込みはジョイライドの十八番。
ジョイライドオリジナル シート&シッシーバー
「バイクに乗るとき、ライダーに荷物を背負わせたくないんです。カッコよく荷物を括り付けられるように」と、ジョイライドのチョッパーカスタムにはこの組み合わせが必ずと言っていいほど加えられる。
ハーレー純正フェアバンクス製マグネトー
点火はフェアバンクス製マグネトーに換装。エンジンを活かしつつ、その性能に合ったマシンを組み立てるセンスこそジョイライド西田氏の真骨頂だ。
SUキャブ&FORK製エアクリーナーカバー
定番のSUキャブと、ビンテージカスタムではお馴染みのFORK製エアクリーナーカバーが取り付けられている。こちらも西田氏が「シンプルに取り入れたかった」という逸品。
ジョイライドオリジナル ドラッグパイプ
リアエンドに突き刺さるよう伸びるスラッシュカットのエキゾーストももちろんオリジナル。マシンのコンセプトとシルエットにマッチするようデザインされた、シンプルながら車体そのものを引き立てる重要なパーツだ。
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