60年代FLスタイルを再現した
ビンテージテイスト溢れるアイアン
基本的な骨格はそのままに、パーツチョイスとグラフィックで1960年代のFLスタイルを再現したアイアン883。どこか名の知れたカスタムショップのフルカスタムモデルかと思いきや、ハーレー正規ディーラー「ハーレーダビッドソンシティ西東京」が手がけたデモバイクだというから恐れ入る(もちろんマフラーはオーナーが後付けしたもの)。
目に飛び込んでくるフロントマスク、一見するとFLモデルの油圧式フォークに思えるが、実はこれアメリカ製フォークカバーを装着したもので、中身はノーマルの39mmテレスコピックのままだ。そこにミニヘッドライトを備えることでスポーツスター本来の顔つきをFL風に一変させている。
ホイールも従来のフロント19 / リア16インチのままながら、クラシカルなDUROタイヤを備えて足回りの雰囲気もボバー風に。さらにタンクもフォーティーエイトのピーナッツに乗せ替えてビンテージデザインでフィニッシュ。
全体のシルエットまでも一変させ、アイアン883はもとより現行インジェクションモデルだと気づく人も少ないだろう。最初のイマジネーションが完成度を高める一例として参考にしていただきたい。
カスタムの詳細をチェック!
U.S.製39mm用フロントフォークカバー
パーツメーカーFORKの手配で入手したアメリカ製パーツ。アイアン883に備わる39mmフロントフォーク用で、ミニヘッドライトとの組み合わせでこのビジュアルが生まれる。
FORK ナローライズバー & セパレーテッドクランプ
鋳造パーツメーカーFORK自慢の一品。グッと詰まったライザーに専用ハンドルを加え、コックピットのシルエットをタイトに演出。フィニッシュは大神戸共栄圏のワッフルグリップ!
TMガレージによるビンテージグラフィック
ボディそのものは60年代としつつ、1982年モデルのエンブレムと110周年を模したオリジナルロゴをイメージし、ペイント専科TMガレージの手でまとめた本マシンの見どころのひとつ。
インジェクションモデル用ネットエアクリーナー
エンジンのシルエットをより力強く見せるラウンド型エアクリーナー。もちろんインジェクションモデル対応型で、そのデザインがまたカスタムのテイストを強める。
DUROタイヤ クラシック
ホイールはそのままに、足下から雰囲気を一新させる人気アイテム。リアタイヤをホワイトリボン仕様にしているところも心憎い。
マクスポート製サスペンション カバード11”ブラック
フロントカバーに合わせてのチョイスか、こちらもカバードサスペンションに交換。本来のローダウンスタイルはそのままに、カスタムテーマに沿ったパーツとして選ばれた。