米英スポーツが融合した
真新しいカフェレーサー
実際に跨らせてもらったときのタイトなポジションたるや! これでオーナーが43歳だというのだから、ライディングにかけるタフなハートに感心せざるを得ない。それにしても、見事なエヴォカフェである。
マフラーやサスペンションは今備わっている状態で、クルマとバイクの販売・整備・カスタム等を手がけるディーラー「サンク東京」に入荷されたエヴォスポーツ。最初からオーナーの中に「カフェレーサー」という明確なイメージがあったそうで、この姿にたどり着くまでそう長い時間を要することはなかった。
ポリッシュ仕様のエヴォリューションエンジンに真っ黒なボディをマウントし、キャメルカラーのシートとグリップでアクセントを加えるセンスにはただただ脱帽するばかり。いずれのパーツも「出所不明」というジャンク仕様なカフェレーサー、そのまま見たら町のバイク屋さんが手がけた無骨な一台という雰囲気だが、レザーシートはもちろん、実はマウント加工しているというフューエルタンクの存在が、職人ならではの技術を匂わせるディテールでもある。
このスタイルで、カスタムの第一段階が終了したところ。第二段階ではサスペンションのバージョンアップなど、ライディングパフォーマンスの向上を目指したメニューが検討されている。アメリカとイギリスのストリートバイクを日本の技術で融合させた、日本ならではな印象が強いカフェレーサーだ。
カスタムの詳細をチェック!
汎用 セパレートハンドルキット
カフェレーサーのマナーとも言えるセパレートハンドル化に伴い、コンパクトなスピードメーターをフォーク脇に設置。グリップはテニスのラケットに使われるバンテージだそう。
トライアンフ用アルミ製フューエルタンク
空冷スラクストンやスクランブラー用に生み出された海外製のフューエルタンクのトンネル部分を加工して装着。往年の名レーサーに描かれたハーレーダビッドソンのチェッカーロゴが雰囲気だ。
オリジナル カフェシートカウル
フェンダーストラットを切り落とした上で、既製品のシートカウルを加工して装着したこの世にひとつだけのアイテム。ダイヤモンドステッチのキャメルシートのシルエットも美しい。
汎用 バックステップキット
出所は不明という汎用型のバックステップキットを見つけてきて装着。エヴォスポーツによく似合う無骨なデザインもグッド。
メーカー不明 2in1エキゾースト ブラック
こちらも下取りした際に備わっていたというマフラー。メガホンというシルエットはカフェレーサー向きで、バックステップとの相性も問題なし。
プログレッシブ製 リアサスペンション
車体をしっかり持ち上げている尺の長いサスペンションも下取り当時のもの。ただ性能に関しては決して高くないので、近々性能面で信頼がおけるアイテムに交換予定だという。
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