国内屈指のスピードショップによる
ロードスターにふさわしいカスタム
2016年春にデビューした、歴代モデルのなかでもっともスポーツライドに振り切ったストリートレーサー、ロードスター。”カフェレーサー”というコンセプトにふさわしく、一本ものながらセパハンのように垂れ下がったコンチバー、攻めっ気たっぷりのガンファイターシート、倒立フロントフォーク & フロント19/リア18インチという専用のフットワークと、その性能はかつてスポーツスターフリークに愛された XL883R をはるかに凌駕する。
当然ながらパフォーマンスアップのカスタムメニューが想像されるところだが、ベースがハーレーダビッドソンなだけに、他メーカーバイクのようなスペックを高めるだけのカスタムでは面白くない。”いかにハーレーらしさを演出できるか”というさじ加減が問われる……そんなマシンのプロデュースに挑んだのが、大阪のカスタムショップ「トランプサイクル」だ。
前後ホイールに倒立フォーク、ブレーキまわりといった足まわりには一切手を加えず、それでいてトランプらしいエッセンスが注ぎ込まれたこの一台。大きな特徴をひとことで言えば、スタイリングの向上だろう。レーサーらしくメーターはライダー向けに起こされ、さらにローマウントタンクとオリジナルのネオカフェシートの組み合わせによる流麗なシルエットは、まさにハーレーダビッドソン。
ブラックをベースカラーとするロードスターをあえてグレーでまとめることで、ポリッシュ仕様のフルチタニウムマフラーの存在感を際立たせるのはビルダー長岡 守氏の常套手段。真っ黒なフォークまわりにイエローのヘッドライトレンズを入れたのも、色を操ることに長けた同氏が狙ったものに他ならない。
確かにラバーマウント スポーツスターは重い。そんなバイクに軽量化とビジュアルアップをもたらし、見た目と性能の両方を一気に高められるトランプのその手腕には舌を巻くばかりだ。
カスタムの詳細をチェック!
TRAMP CYCLE バブルトップヘッドライト イエロー
クラシカルな顔つきを手に入れられるボルトオンパーツ。新作のウインカーステーは、ちょうどフォークの後ろからウインカーが出るよう設計されたヘッドライトにジョイントする仕様に。
TRAMP CYCLE スピードバーキット & レイズメーターブラケット
スポーツスター専用に設計されたミリ仕様のオリジナルバーに、視認性を高めつつレーサーらしいシルエットとなる新作メーターステーでコックピットまわりの印象を一変!
TRAMP CYCLE ローマウントタンク
やや盛り上がり気味にマウントされるノーマルタンクのトンネル部分を掘り下げた特殊加工のフューエルタンク。ノーマルスポーツスターと真横から見比べたときの違いは歴然。
TRAMP CYCLE ネオカフェシート
カフェレーサースタイルにマッチする戦闘的なシルエットのシート。異なる2種類の表皮で編まれており、しっかりと臀部をホールドしつつ滑り止め加工もされている優れもの。
TRAMP CYCLE ライトリアフェンダー & ライセンスブラケット
鉄製のノーマルフェンダーと取り替えることで大幅な軽量化を図るFRP製リアフェンダー。さらにテールランプ内臓型ライセンスブラケットを組み込んで無駄のないシルエットを手に入れている。
TRAMP CYCLE 2014年以降モデル用 バックステップキット
より攻撃的なポジションへと激変させるレーサーカスタムに不可欠なパーツ。可変式なので好みの高さに調整することも可能。スムーズでがたつきのないペダルコントロールが魅力だ。
TRAMP CYCLE 2014年以降モデル用 フルチタニウムマフラー
トランプの代名詞とも言えるチタニウム製マフラーの2014年以降モデル対応型。ノーマルマフラーと比べると10kg以上も軽量化でき、さらにパフォーマンスアップもはたせる至高のエキゾーストだ。
TRAMP CYCLE ライトスプロケット タイプ2
現スポーツスターに標準装備されるU.S.プーリー以上の精度と剛性を誇る渾身の一作。実際に装着して乗れば体感できる、さりげなくもしっかり性能アップをはたすトランプらしいパーツと言えよう。
TRAMP CYCLE オリジナルリアサスペンション
ただいま開発中というトランプの新作パーツはリザーバータンク付きのリアサスペンション。ただいま試作の真っ最中で、さらなる改良を加えて市場に投じられる予定だという。乞うご期待!
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