アメリカの人気ブランド『ウエストコーストチョッパーズ』をこよなく愛する「とりあえず大阪チョッパーズ」代表の角川将士氏に持ち込まれた一台のXL1200C。オーナーの要望は、ユーロスタイルへのフルカスタムだった。
「ユーロカスタムはこれまでも手がけたことがありますが、せっかくやるならオリジナリティを与えたいと思いました。そこで、ヨーロッパとアメリカそれぞれのパーツをバランスよく組み合わせようと考えたんです」
もっとも難航したのがパーツチョイスだったと語るとおり、ヨーロッパとアメリカ、それぞれ質感の高いパーツを取り揃えるもテイストはまるで違う。いずれも個性的なパーツばかりなので、でたらめにブレンドすると完成度が著しく低下する。カタログを読みあさってイメージを描き、完成図が固まったところでパーツをかき集め、組み上げられたのがこの一台だ。
クローム仕様のエンジンをベースに、ブラック×レッドのツートンで彩られたXL1200C。真っ赤なフューエルタンクのキャラクターが際立っているが、RSD製チョッパーハンドルやPM製ビレットホイール、ウエストコーストチョッパーズのエアクリーナーなどが適度な存在感を放ち、一辺倒なユーロスタイルとは違うオーラを放つまでに。欧米テイストがうまく混ざり合った好バランスのユーロ風スポーツスターがここに完成した。