「アメリカンバイクの元祖ともいうべきFXSローライダーは憧れでした。そのロー&ロングのスタイルはアメリカ映画のバイカーたちが跨るバイクそのものです。ハーレーに乗りたいと思ったきっかけはそんな映画の登場人物のカッコ良さに憧れたからです」。そう話すオーナーの渡邉さんがハーレーの試乗会で一番気に入ったのがミッドコントロールのダイナだった。ダイナに乗るならFXSローライダーを再現し、壊れない/速い/曲がる/止まるといった基本性能を追求したローライダーに仕上げたいと思い、カスタムをスタートさせた。
FXSローライダーはダブルディスクやキャストホイール、メーターダッシュに埋め込まれたダブルメーターなどドラッグレーサーのような装備のバイクだと考えた渡邉さんはストリート仕様のドラッグレーサーをコンセプトにカスタムプランを練り始めた。カラーは初代ローライダーのイメージカラーのシルバーではなく、あえてレアなブラックをチョイスし、FXBスタージスの雰囲気を出したかったという。今後はノーマルのブレーキを強化し、鍛造ホイールで足周りの軽量化を目論んでいるという。まさに愛機と呼ぶにふさわしいこだわりのマシンと言えるだろう。