写真を見ただけでは、元がFLSTC ヘリテイジソフテイルクラシックとは気づかないほどの変貌ぶり。購入当初はほぼノーマルの状態だったというオーナーの早川さん。八王子のカスタムショップ ブラッククローム 代表の松本悌一さんと出会い、そのセンスに惚れてフルカスタムをオーダーすることに。
「“壊れないバイクがいい”と最新のハーレーを選んだんですが、ノーマルのままだとトルクも鼓動もなくて“買って失敗した”って思ったほどでした(笑)。インジェクションチューニングも含めたブラッククロームのメニューのおかげで、まったく違うハーレーに生まれ変わったようです」
さまざまなハーレーの雑誌を読みあさってチョッパースタイルへの憧れを抱いた早川さん。カスタムの相談をした松本さんが提案してきたのが、アメリカの人気ブランド『ローランド・サンズ・デザイン』でのフルカスタム。着手した2009年当時はまだデビューまもなかったRSDだが、洗練されたデザインのカスタムパーツ群は大いに注目を集めていた。この一台は、そんなRSDのクオリティを立証したものと言えよう。
「心地よい三拍子も味わえますし、いろんなタイプのバイクに乗る仲間とのツーリングに出かけても余裕でついていけます。スタイルも申し分なく、120パーセント満足していますよ。“ハーレーに乗っている”って実感できます」
トラッカー風の雰囲気も漂わせるアメリカの最先端チョッパースタイル。ホイールやオープンプライマリーなど着手したいメニューが控えるなど、さらなる進化が期待される。