「小さい頃に家族で旅行に出かけた際、道中で見かけたハーレー軍団が脳裏に焼き付いていまして。追い抜きつつもサインをしてくれた彼らの姿がカッコよくて、以来ずっとハーレーに憧れていたんです」
25歳のときにFLSTC ヘリテイジソフテイルクラシックでハーレーオーナーとなり、XL1200N ナイトスター、そしてこのFXSB ブレイクアウトと、若くして数々のハーレーを乗り継いできた有馬さん。「スポーツスターもよかったんですが、ロングツーリングをすることが多かったので、ビッグツインに戻りたいと思ったんです」というのが、ブレイクアウト乗り換えの動機だと言う。
山形県までの約850kmを日帰りツーリングするというタフな有馬さんの用途に合わせ、ハイウェイを快適に走れる仕様へと進化しているブレイクアウト。オーナー一番のお気に入りは、ワイド化した260mmリアタイヤが演出するリアエンド。路面をめくり上げるかのような力強い走りをしっかりと支えてくれる。マフラーとエアクリーナー交換に合わせたスクリーミンイーグルでのチューニングも完了済みなので、本来の馬力をしっかり感じ取れる申し分ない一台に仕上げられている。
「カスタムしたいところはまだまだあります。実は、レネゲード製ホイールに換えて迫力を出したいんですよ。でも、かなり高価なので……(笑)」
と、さらなるカスタムにも意欲を見せる有馬さん。タフなオーナーが満足いく究極の姿を手に入れるのは、もう少し先のことのようだ。