このFXDXのほかに、Vロッドも所有するという根っからのハーレーフリークなオーナーの的場さん。以前から気になっていた八王子のカスタムショップ テイストに出入りするようになったある日、店主の河内山智氏より「良いベース車両が入ったんだよ」と薦められたこのFXDXをベースにフルカスタム計画を立ち上げた。
カスタムコンセプトは、“FXCRの名で現代に蘇ったビッグツイン カフェレーサー”。ハーレーが生んだ唯一のカフェレーサーモデル XLCR タイプのダイナ用タンク&シートカウルをメインメニューとし、ビッグツインながらスリムなカフェレーサーにビルド。「大排気量でもレスポンスが良くなったツインカム88をベースとするからできた」という河内山氏渾身の一台。同キットによりシルエットを一変させ、ドラッグバーとすることで攻撃的なポジションを生み出している。元々ダブルディスク仕様であるダイナスポーツの足まわりを強化し、なおかつエンジンのパワーを最大限に引き出すエキゾースト&エアクリーナーを取り入れて、よりアグレッシブなスタイルへと進化させた。グラフィックのベースカラーは、オーナーが以前住んでいた兵庫県を走る鉄道「阪急電鉄」のエンジ色を取り入れたものだ。
「普段はツーリングなどで乗り回しています。今後のカスタム? やっぱりブレーキをブレンボ製にしたいですね」
誰が見ても分かる直線番長のカスタムの方向性は、やはり“走り系”のようだ。