以前は Buell XB9R に乗っていたオーナー。元々足回りを強化したスポーツスターに乗りたいという願望を持っており、XB9R を手放したあともスポーツスターという存在は気にしていた。そんな折り、Virgin-HARLEY の記事で登場したカフェレーサーカスタムのスポーツスター 2010年式 XL883N アイアン が目に留まり、「カフェレーサー化させたスポーツスターに乗りたい」という方向へ気持ちは傾いていった。加えて、一昨年 CHANEL より発表されたカスタムバイク「トライトン」のスタイルにも惹かれており、「スポーツスターをベースに、トライトンの雰囲気をまとったカフェレーサーに」という構想から、この一台が生み出された。
「トライトンには程遠いのですが」とはオーナーの弁だが、目指すスタイルが明確だからか、バイク単体で見ても違和感はまったくない。ほとんどのカスタムパーツを ROLAND SANDS で統一していることも要素のひとつだが、求める要素がバランス良くまとまっていることが大きい。
加えて、SUNDANCE のデュアルフォークスプリングやオーリンズ リアショック S36E など、Dynojet のジェットキットの注入など、足回り含め“走り”系を徹底的に強化。「峠道などでもストレスなく走れます。ツーリングに行っても、国産バイクやドゥカティよりも速く走っていますよ(笑)」とオーナー。
今後のカスタムは SUNDANCE の9本スポークホイールと、強化ポイントはやはりライディング系。オーナーの欲望をすべて満たした“魅せて走れる”スポーツスター、道中で見かけた方、ご注意を。